きょうの日誌の主役は、深海Ⅰで私が気になっているトリノアシです。
これまで、深海生物シーズンに年に 1度くらいずつトリーター日誌に登場させているので、生き物としての紹介は省きますね。
私が、何でそんな気になっているのかというと、、、現在展示中のトリノアシは、実は“えのすい”での飼育記録更新中だからなのです。
昨年の 8月 17日に水族館にやってきました。
これまで、3か月ほどしか飼育ができなかったのですが、間もなく半年を迎えようとしています。
搬入当初は、あまり状態がよくなく、飼育中に茎部や幹部がバラバラと崩れてしまいました。
※トリノアシは、上部の花のような部分を「冠部」、茎のような部分を「茎部」、茎部から出ているヒゲのようなものを「巻枝」といいます。
これまでの経験上ですが、トリノアシなどの仲間が調子を崩す時は幹部や茎部がバラバラに崩れてしまい、そのまま身体が崩壊してしまいます。
半ば諦め気分ではありましたが、それでも諦めずにこまめに餌の改良や飼育方法などの工夫を加えていきました。
そして数週間、なんと身体の崩壊が止まったのです。
「おおっ!やった!」
現在では、落ち着いたこともあって展示水槽で飼育していますが、最近また嬉しいことがおきました。
なんと崩れた幹部の一部分が、僅かですが生え始めたようなのです。
生き物って、不思議ですね。
ちゃんと世話をしてあげれば、ちゃんと答えてくれるんです。
諦めずにいろいろ工夫を重ねてきてよかったです。
どうですか?
地味にすごいでしょ!!
今後もトリノアシの完全復活に向けて頑張りたいと思います。
※トリノアシは光に敏感に反応しますので、カメラや携帯のライトは当てないでください。お願いいたします。