2018年11月11日
トリーター:岩崎

ヒョウモンダコ展示中です。

ヒョウモンダコヒョウモンダコ

ヒョウモンダコを展示中です。
9月に江の島の磯で採集されました。
相模湾キッズ水槽で展示していますのでご覧ください。

ヒョウモンダコは成長しても 10cm程度の小さな可愛らしいタコですが、唾液に猛毒があるので注意が必要です。
興奮すると頭や腕に青い線や丸い模様が浮かびあがるので、すぐに見分けることができます。
フグ毒と同じ成分の呼吸困難を引き起こす神経毒なので、咬まれると危険です。見つけても手で触れないようにしてください。
また、最近筋肉にも毒があるといった研究結果が発表されていますので、おもしろがって食べないようにしてください。

ヒョウモンダコは、サンゴ礁があるような暖かい海が主な生息域ですが、相模湾でも生息が確認されています。
当館には、毎年ではありませんが、5月~ 6月と 9月~ 11月の初夏と秋に、漁師さんが刺し網漁やタコ壺漁で漁獲したものや、磯遊びや釣りで捕獲されたものが搬入されています。
調べてみたところ、今年を含めたここ 6年間で、10個体のヒョウモンダコが搬入されました。
今年は 11月に入って先日1個体、そしてきょうも 1個体を逗子の漁師さんから譲り受けました。
夏の猛暑の影響で海水温が高いので、ヒョウモンダコの活動がまだまだ活発なのかも知れません。
磯採集に適した季節ではありませんが、まれに釣れることがありますので、今年の秋は特に注意した方が良さそうです。

ただしヒョウモンダコは毒があるからといって、悪いタコではありません。
生存競争の激しい自然界で生き残るための戦略として、毒を持つようになったと考えられます。
触ったり食べたりしなければ害はありませんので、むやみに恐れず憎まないでいただければと思います。
出会った時には注意が必要ですが、小さくて美しい海の生き物を大切にしてください。

※ヒョウモンダコの展示は終了しております。

相模湾ゾーン

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