2019年01月27日
トリーター:杉村

メンダコ チャレンジ2019 その1

どこにいるか分かりますか?どこにいるか分かりますか?

みなさん、「メンダコチャレンジ!」久しぶりの更新です。
昨年は天候に恵まれず、底曳き船に乗船がほとんど叶わない結果となってしまい、メンダコチャレンジの更新をおこなうことすらできませんでした。

今年は、年明けから乗船の機会を得て、メンダコの入手をおこなうことができました。
1月 19日の公開開始から、既に 1週間ほどが経ちました。
状態は、現在のところ良いようで摂餌も見られ、水底にスライムのように体を広げて砂を体にかけてじっとしています。
このスライムの状態が、やはりベストのようですね。
先日は、ほぼ 1日中水槽の壁に張り付いて動かない時もありました。
壁に吸盤でくっついているところを見ると、「メンダコ」もやっぱり「タコ」なんだなあと感じました。
※当日、壁にくっついていてよく見られなかったみなさま、申し訳ありません。。。

これまで、2013年の 22日の飼育を皮切りに、48日まで飼育をおこなうことができています。
ですが、その陰で多くのメンダコたちは数日で展示ができなくなってしまっていることも事実です。
私たちはこの結果から、長期飼育だけでなく、採集から水族館までの輸送方法の改善や、光などの刺激に対しての反応、至適な水温など何が良くて、何がだめだったのか?今でも試行錯誤の連続です。

深海という特殊な世界で生きているメンダコの本当の姿をみなさんに届けられるよう、そしてこのメンダコチャレンジ2019が、今年はできるだけ長く更新できることを祈りつつ、頑張りたいと思います。

短期の展示公開となることも考えられますが、どうぞ“えのすい”の「メンダコ」に会いに来てください。

メンダコファンのみなさまへ
メンダコがびっくりしてしまいますので、フラッシュや赤い光を当てての写真撮影はご遠慮ください。
どうぞお願いいたします。


ここにいますよ!

※メンダコの展示は、2月11日(振・休)をもちまして、終了いたしました。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

RSS