選手紹介(向かって右からアカヒトデ、左はイトマキヒトデ、中央上はマガキガイ)きょうは、タッチプールでの遊び方の一例をご紹介いたします。タッチプールにいる生物はすべて触っても大丈夫ですが、みんな水の中で暮らしているので、水から出さないように注意してあげてください。
また、サメは触っても大丈夫な場所と危ない場所があるので、スタッフの指示にしたがいましょう。そして身体の柔らかい生きものが多いので、やさしく触ってくださいね!
では、最初にいった通り、水の中の生きものの遊び方の一例をご紹介します。
タッチプールで見られる生きものは、磯にいることが多いので、波に洗われて転がってしまうことがあります。逆さまに転がってしまった場合、自力で起き上がらなければならず、ほとんどの生き物たちはそれができます。
そこで、今回はその起き上がりのようすを選手権風にして実況中継でご紹介したいと思います!
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「さあ、ここはイルカショースタジアムの地下にあります“タッチプール”です。」
<上の写真を見て>
「まずエントリーしたのは、長い手足が自慢のアカヒトデ選手」(パチパチ・・)
「その隣には、ちょっと手足の短い、ずんぐりむっくりのイトマキヒトデ選手」
「体型的には不利でしょうか??」
「ちょっと待ってください!」
「マガキガイ選手の姿も見えますね~」
「やる気満々なようです。」
「では、選手のみなさんは、逆さまポジションになってください!」
「おっと! マガキガイ選手は、ちょっとフライングです!!」
「逆さまになったとたんに足で地面を蹴り始めています!」
「マガキガイ選手、落ち着いてください・・」
「では、いきますよ! 」
「よ~い・・スタート!!」
「お~っと、すかさずマガキガイ選手は足を出して地面を蹴る体制に入ってますね~」
「右に蹴ったり、左に蹴ったり・・」
「かなり俊敏な動きを見せていますよー!」
「ただ、ここは水槽の底でツルツルしてしてますからね~」
「地面を蹴っても空振りばかりです。」
「体力がどこまで持つか・・ちょっと心配になってきましたが・・」
「おおっ」
「そうこうしている内に、殻の向きがクルクル変わり・・・」
「あっという間に、元の体勢に戻ってしまいました。」
「 1位はマガキガイ選手。圧倒的なスピードでフィニッシュです。」
「底のツルツル状態が功を奏し、殻がクルッと回転したようですね~。」
「一方、他のヒトデ選手たちはどうでしょうか?」
「どうやら、やっと逆さまになっていることに気が付き、」
「もがき始めたようです」
「アカヒトデ選手はかなりアクロバティックな体勢になっております・・」
「両選手とも、足の中央から【管足:かんそく】と呼ばれる吸盤のついた細かい足を出して、」
「何か、ひっかかりを探しているようですね~」
「それにしても、奥のイトマキヒトデ選手は大丈夫でしょうか??」
「その隣で、マガキガイ選手は余裕で、ヒトデ両選手を見守っているようです。」
「アカヒトデ選手は、かなり体勢を変えてきましたね~」
「長い足が邪魔になるかと思いましたが、かなり体は柔軟なようですね!」
「はい。アカヒトデ選手 2位でフィニッシュです。」
「さあ、最下位が決定してしまったイトマキヒトデ選手の姿がちょっと奥に見えますが・・」
「どうなっているでしょうか?」
「短い足から管足をいっぱいに出して、ようやく地面をとらえたようですね!」
「最下位が決定していても、あきらめるわけにはいきません。」
「このままでは、敵にやられてしまうので、何としてでも元に戻らなくてはなりません。」
「では、この後のイトマキヒトデ選手のようすはダイジェストでご覧頂きましょう!」
「だいぶ時間がかかってしまいましたが・・」
「最後はじょうずに元の体勢に戻ることができたようです。」
「これで、第 1回タッチプール起き上がり選手権の実況を終了いたします。」
「長らくのご視聴、ありがとうございました。」
ご覧のように、種類によって戻る方法やスピードはさまざまです。
また、同じ種類でも個体によって戻る方向やスピードが違います。
これは、私たち人間にも個性があるように、この小さな海の仲間たちにもしっかりと個性があることが分かります。
タッチプールに来たら、ぜひこの小さな生き物たちの動きを(時間をかけて)観察し、自分なりに何かを発見してみてください。
タッチプールには、まだまだたくさんの生き物たちが、みなさんのお越しをお待ちしております。
おまけ:マガキガイの起き上がり動画