2019年03月19日
トリーター:伊藤

ひさびさ・隠れキャラを把握せよ

相模湾大水槽相模湾大水槽

みなさまこんにちは。今年の花粉症はのどにきますね。モノを飲み込むたびに耳までズキズキ大変でした(私はスギだけなのであと少しの辛抱です)。

さて、水族館には、展示したものの、解説板がなかったり、隠れっぱなしで解説を出しにくかったりする面々が常にいるものです。ひさびさに、そんな連中を探していただきましょう。すべて「相模湾ゾーン」からです。

まずは小手調べ
シコクスズメダイ:難易度★★
こちらは解説があります。南方系のスズメダイですが、相模湾からもほんの数例だけ記録があるのを知ったので、大水槽にお迎えしました。
体の前3分の2が灰色、後ろ3分の1が白色にくっきりと分かれる、地味ながらおしゃれな配色です。

実は数か月前からいます
アオブダイ:難易度★★★
これも南方系の魚。大水槽の中に30㎝くらいの若魚(江の島地先産)が1個体だけいます。
青黒い体色は、水槽の中では黒っぽくなり目立ちませんが、泳ぎ方がその他大勢の「黒っぽい連中」と違うので、しばらく大水槽をにらんでいれば、見つけられる可能性大です。

特徴に乏しいのが特徴
オキフエダイ:難易度★★★★
大水槽の中にいるフエダイの中で、最も目立たない存在です。おそらく写真を撮れないと思いますので、特徴を詳しめに。
体に目立った模様はなく、色はぼんやりとした薄紫色ですが、アオブダイ同様、分かりにくいと思います。尾びれの縁がくっきりと白いのがいちばんわかりやすい特徴でしょうか。

見られたらすごい!
成魚のアカハタ:難易度★★★★★
赤いカサゴみたいですが、体のツルツル感はハタらしいカッコよさです。最近、相模湾大水槽に幼魚を仲間入りさせました。
それとは別に、今回探してほしいのは、「岩礁水槽」に潜む成魚です。展示して以来、ほとんど見ることもなく「ああ、もしかしたら…」と思っていたのですが、先日の夜の見回りで数年ぶりに再会しました。日中はまあ見られませんので、こんをつめずに探してみてください。

番外
ユリウツボ:難易度★★★★★
ハワイウツボとオキノシマウツボと一緒に大水槽に仲間入りしましたが、私はこれが外から見える場所に出てきているのを一度も見たことがありません…。つまり外から探しても無駄です。
出会いたい時は、ダイビングショー「フィンズ」でリクエストしましょう! いる場所はほぼ決まっているので、たぶん紹介できると思いますよ。

考えすぎず、気楽に楽しく探してみてください。


アカハタ

相模湾ゾーン

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