2019年06月06日
トリーター:小形

あっという間の3年

私がペンギンの担当になって初めて見た雛の誕生は、ちょうど今から3年前のきょうでした。それも本当の親ではない、2羽のメスが子育てをしたペンギンでした。

この子の本当の親は子育て経験が未熟なため、代わりに子育て経験があるベテランのメスたちに育ててもらいました。

名前は「グット」。
本当の親である「グー」と「トップ」から名前を貰いました。

私にとっては何もかも見るのが初めてだったので、とても印象に残っている一羽です。
「グット」が孵化したのは日中だったので、その瞬間を間近で見ることができました。
生まれた翌日の体重はわずか89g。
とても小さいけれど、呼吸をするたびに体が上下に動くようすや、お腹が空くと力いっぱい鳴くようすに、力強い生命力を感じたのを覚えています。

あれから3年も経ったのか。
私も、もう3年以上ペンギンたちと携わっているんだな、としみじみ感じます。

今ではグットは、ペンギンたちの中でも特に目立つ存在にまで成長しました。まだまだ大人っぽさは微塵も感じませんが、好奇心が強く、毎日気になるものには興味津々で、飼育舎内を動き回っています。ずっと見ていても飽きないです。

他のペンギンを膝に乗せて抱っこしていると、やきもちを焼いているかのように「僕も!僕も!」と言った感じにすぐに飛んできます。それで抱っこしてあげると、満足気な表情をするんです。

やんちゃでいたずらっ子ですが、まだまだ甘えん坊なところもたくさんあり、素直に可愛いやつだな~と思ってしまいます。

これからは、今いるペンギンたちを引っ張っていけるような立派なオスに成長していってほしいですが、まだまだ先のことかな??
大人になるにつれて、もう甘えてきたりすることも無くなるのかな~と思うと少し寂しい感じもしますが、今はまだたくさん遊んで元気に育ってくれることを願っています。

グット、誕生日おめでとう!!


ペンギン・アザラシ

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