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みなさんが「光るクラゲ」と聞いて思い浮かべるのはどんなクラゲですか?
クラゲには光の反射で虹色に輝く種類や、自ら発光する種類もいます。
自ら発光するクラゲの代表格と言えば、やはり「オワンクラゲ」でしょう。
オワンクラゲは日本各地に分布しており、春から夏にかけて見られ、その名の通りお椀をひっくり返したような姿をしています。
2008年 ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士の研究材料として一躍有名になりました。
オワンクラゲは、青色に光るイクオリンという発光タンパク質と、緑色に光る緑色蛍光タンパク質(GFP)を持っています。
2つ目の緑色蛍光タンパク質は、自力で発光しているわけではなく、光を受けてはじめて蛍光を発します。
暗闇の中で何もしなければ真っ暗なままなんです。
オワンクラゲは刺激(えのすいではブラックライトを当てて展示)を与えると、傘の縁が緑色に光ります。
これは、傘の縁にある発光細胞の中のイクオリンがカルシウムイオンと反応して青色の光を発光し、その青色の光をうけて緑色蛍光タンパク質が緑色の光を発するというメカニズムで起きている現象です。
身近な現象に例えると、太陽の光(イクオリン)をうけて輝く月の光(緑色蛍光タンパク質)といった感じでしょうか。
わずかな大きさの発光細胞の中でそんな光のやり取りが行われているなんて、小さな世界にも壮大なストーリーが隠されているみたいですよね。
この2つのタンパク質をはじめとする蛍光タンパク質たちは、がん細胞の転移の追跡などさまざまな医療分野へ応用されているんですよ。
クラゲが発光する意味については、実はまだよくわかっていません。
なぜ自分の栄養を使ってまでわざわざ光るのか。
クラゲの光は謎に包まれています。
だからこそクラゲの魅力はまだまだ尽きません。
ぜひ、この不思議な光の謎を考えながら、じっくりと観察してみてくださいね。
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