2019年08月20日
トリーター:田窪

採血のトレーニング

トリーター日誌をご覧のみなさま、はじめまして! 今年の5月から“えのすいトリーター”になりました、獣医の田窪と申します。これで“えのすい”の獣医チームは 3人体制となりました。動物たちにより元気に暮らしてもらえるよう、日々努力していきたいと思います。

私はこれまで、他の仕事で動物の診療をしていたのですが、イルカやアザラシは初めて診る動物です。先輩獣医に教えてもらいながら、日々勉強しています。
採血の方法も、動物によってさまざまです。イルカたちから採血をする時は尾びれの血管に針を刺します。もちろん、私がイルカから採血するのは初めてでした。



尾びれの丁度真ん中あたり、線が入っているのが何となくお分かりになるでしょうか。
この下に血管が走っているので、この線を目印にして針を刺します。
ただ刺せばいいという訳ではありません。針を刺す角度、深さ、針の向きや持ち方など、さまざまなことに注意して刺さないと、うまく採れなかったり、少しずつしか血が入って来なかったりすることもあります。
一度でじょうずに針を刺さないと、針を動かしたり、刺し直したりしなければならず、イルカたちに余計な痛い思いをさせてしまうことになります。実際、最初の何回かはじょうずに採血することができず、刺し直しをしてしまいました。
じょうずに採血ができるようになるために、イルカたちに協力してもらいながら、「私が」トレーニングをさせてもらっている、という訳です。

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