2019年12月24日
トリーター:城戸

「グー」と「トップ」の挑戦

みなさん、こんにちは。
今月誕生日を迎えた「グー」は、18歳になるメスのフンボルトペンギンです。ペアの「トップ」と一緒に、先日まで人生初の子育てに挑戦をしていました。
「グー」と「トップ」には、これまでに「グット」と「ナイス」という 2羽の子どもたちが誕生しています。
この 2羽は「ルビー」と「サニー」、「ハク」と「セサミ」というメス同士の仲良しなベテランペンギンがそれぞれ育ててくれました。普通フンボルトペンギンは、オス・メス交代で卵を抱いて雛を育てますが、オスの「トップ」が自主的に卵を抱かず子育てに不安があったのと、なんとか「グー」と「トップ」の子孫を残したいという思いで、ベテランに託していました。

しかし、いつまでもベテランペンギンに頼ってはいられません。
そろそろ「グー」たちにも子育てができるようになってもらわなくてはいけません。
先月、2羽の間に卵が産まれました。今回は「トップ」も卵を抱くのに少しずつ慣れてきたこともあり、12月14日にふ化した雛を 2羽で育てていました。
最初の子育ては慣れないことばかりで、雛に口移しで餌をあたえるのも、雛がいないところに吐いてしまったり、難しそうでした。
そんな 2羽の子育てを見守っていましたが、残念ながら雛は亡くなりました。
雛の扱い方が分からなかったり、最初からうまく子育てできないかもしれない。
これは、ペンギン的にはあることのようですが、やはり悲しいですね。

私たちにできることは、2羽が安心して子育てに集中できる環境を作ることです。
まだまだ「グー」と「トップ」の挑戦は始まったばかりです。
最大限のサポートをもっと考えていかなくてはなりません。

8日間だけしか生きられなかった雛ですが、この 8日間を無駄にせず、次の繁殖を「グー」と「トップ」と頑張っていきます。

“えのすい”では、ペンギンの家系図も掲出しています。「グー」たちの子どもがここに増やせるように頑張ります。

※フンボルトペンギンはオス・メスが交代して、雛に餌を与えます。


「グー」と雛


ふ化初日の体重測定

ペンギン・アザラシ

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