2020年01月25日
トリーター:戸倉

イヌザメの引っ越し!

イヌザメを捕まえるためにサメ水槽に潜る北嶋トリーターイヌザメを捕まえるためにサメ水槽に潜る北嶋トリーター

先日(20日)、サメ水槽にいる「イヌザメ」を相模湾大水槽に一部引っ越しいたしました。
サメ水槽には、7匹のイヌザメがいたので、その半分の 3匹を移動させました。
イヌザメは、名前から分かる通り、2年前の“戌年:いぬ年”の時にみなさんにご覧いただきました。
その時は、子ザメだったので下の写真のように白と黒の模様がハッキリとして、犬種でいえば○○テリアのような愛嬌(あいきょう)のある顔で人気がありました。


イヌザメの幼魚 体長: 25cmほど

その後、干支の展示も終わり、バックヤードで飼育しておりましたが、当然、徐々に大きくなり、ついにサメ水槽にデビューを果たしました!


サメ水槽にいるイヌザメ(まだ縞模様が微かに残っています。)

しかし・・・他のサメたちが目立つのと、イヌザメたちが比較的水槽の右端によってしまうため、あまり存在を知られないまま、サメ水槽内でも順調に大きく成長していきました。
「相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら」で展示していたイヌザメも加わっているので、大きな者で 1.5mほどの個体が 7匹もいると、さすがに存在感が出てきたため、相模湾大水槽に半分の 3匹を引っ越しさせることになったのです。

そこで、冒頭の写真になるのですが、ダイバーが捕獲のために網を持って潜ります。


捕獲した個体を樽に入れます。


樽を台車に乗せて素早く運搬します。


階段を運びやすくシート状担架に移します。


階段を大水槽の3階まで運びます。

一緒に運んでいるトリーターは大下さんです。 
ご存じの方も多いと思いますが、私も大下トリーターも元海獣類担当でした。主に鯨類の輸送なども2人でおこなっていましたが、それに比べると「なんと軽いことでしょう!」  でも、一つの命ですから慎重に運ぶことは、怠る訳にはいきません。 


相模湾大水槽に無事リリースできました。

大水槽にリリースした直後から水槽の底のほうに消えて行き、その後 5日間が経過しましたが、元気にしているのか?心配になり所々探していたのですが、大きな水槽で隠れ家も多いのでなかなか見当たりません。

で・・本日ついに 1匹見つけました!


大水槽裏の丸窓

大水槽裏の丸窓の岩組の中に“明らかにイヌザメとわかる身体の部位”を確認することができました。


大水槽裏の丸窓

黒っぽい個体は「ネコザメ」で、白っぽい個体が「イヌザメ」です。
仲良く岩組に隠れておりますが、お腹が空いたらきっと出てきてくれるでしょう。
みなさんも、かくれんぼをしているイヌザメを、相模湾大水槽で探してみてください。 3匹いますから・・・ 

相模湾ゾーン

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