2020年05月15日
トリーター:戸倉

次の新展示に向けて

水槽の掃除中です。水槽の掃除中です。

こんな状況下であっても、飼育スタッフは水族館で飼育している生き物たちの命を守るため、仕事をしています。とは言っても、新型コロナウィルスの感染リスクを最小限に抑えるため、最低限の人数しか出社していません。ですからあまり多くの作業をすることはできず、できることを淡々とこなす。と言った感じでしょうか。

しかし、再び多くのお客さまに楽しんでもらうため、定期的な水槽掃除を行います。
あまりほったらかしにすると、汚れが酷くなり、生き物の生活環境が悪化してしまうのはもちろんですが、いざ掃除をしようとすると、多くの時間と手間がかかってしまうため、定期的な掃除が必要になる訳です。
その方があとあと楽になるのは、もうみなさんもさまざまな場面で経験済みですよね? (^^ゞ 
水族館でも同じことなんですが・・・

上の写真は、とある水槽で、本日掃除をしました!
実は、掃除が目的では無く、違う展示にチャレンジするためなんです。
どこの水槽かは、今後のお楽しみ・・ということで!!

で、さっそく本日は魚たちの引っ越しを行いました。


岩崎トリーターが落水した水槽に入り、網を使って捕まえます。

魚たちとの追い掛けっこを繰り返すと、最後は水が濁ってしまい何も見えません。
でも、さすがプロ!
こんな状況でもしっかりと捕まえます。


逃げ足の速いクギベラやカンムリベラたち・・

捕まっちゃったことを不本意に思っているに違いない面々! 
でも心臓がバクバクでしょうね。きっと。
特に一番手前のクギベラの雄(緑色の子)なんか、もう気絶しちゃってます。
でも大丈夫。
気絶は、この子の得意種目だから・・・


群れで捕まっちゃったオニボラたち

みんな一緒なので、不安だけど・・なんか安心?
オニボラを背中側から見ることはめったに無い、貴重なアングル!ですよ。


同居していたヒトデや貝たちも引っ越しです。

ヒトデは、「捕まった!」とか、「どうなっちゃうんだろう?」とか・・・
思わないでしょうね?たぶん。


魚たちが入ったバケツを急いで裏の水槽に運びます。

岩崎さんが捕まえた魚を、私が台車に乗せて、最短距離で移動します。
閉館しているので、普段では絶対にあり得ない。
→相模湾大水槽の前を斜めに突っ切ります!
(後から見て思ったのですが、手がクリームパンみたいなんですけど・・(;^ω^)💦 )


裏の水槽に入る時は、ゆっくり水に慣らします。

魚を別の水槽に入れる時は、慎重に行います。1度、2度の温度差でも、魚たちにとっては大きなストレスになるので、今まで居た水槽の環境になるべく合わせてあげるようにします。(レイアウトは別として・・)
ちなみに、あの緑のクギベラ・・
バケツを水槽に浸けた瞬間、速攻で出て行っちゃいました!
写真撮る前に !! 


最後まで逃げ回っていたコガネシマアジたちも・・

コガネシマアジも群れで行動するので、引っ越しも一緒にしてあげた方が安心。
この後、1匹がバケツから出たら、他の4匹もつられてバケツから飛び出して行きました!
団体行動が基本なんですね。

さあ、本日の作業はここまでで終了。

今後は水槽のレイアウトを変えていく作業になります。
でも、通常の作業ルーチンとは別の作業となりますし、担当スタッフも少人数なので、
慌てず、ゆっくりと作っていければと思いますが、水族館が再開してもまだ途中・・・
ってことにならないように気を付けます。(^^ゞ

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