2020年08月20日
トリーター:田窪

片づけるまでが検査です

イルカに内視鏡やレントゲン撮影など、開館中には実施できない処置をすることがあります。
内視鏡はおなかの中に魚が入っていない時に実施したいので、ほとんどは開館前、朝一番での作業になります。開館前には作業を終えないといけないので、朝の処置はまさに時間との勝負です。

これはある日の朝、バンドウイルカのレントゲンと内視鏡をやった後の獣医検査室の様子です。内視鏡だけ、レントゲンだけ、という処置はよくあるのですが、この日は両方の検査を実施したので制限時間ギリギリになってしまいました。


嵐の後の獣医検査室

急いでバックヤードに機材を戻すと、獣医検査室はぐちゃぐちゃ。検査はやって終わりではありません。お片付けが終わるまでが検査なのです。
中でも内視鏡を洗うのが大変です。精密機械なので、構造が複雑です・・・ 内視鏡を洗うだけで 30分くらいかかってしまいます。


これから洗う内視鏡

このほかにも通常の動物の治療などの仕事や、血液や胃液など、採ったサンプルの処理・記録・保存なども並行して進めます。検査室が元の状態に戻ったのはお昼前になってしまいました。


いつもの獣医検査室に戻りました

RSS