2020年09月19日
トリーター:戸倉

厳かに執り行われました。

きょうから4連休!
とはいえ、コロナ禍の現在では例年のようにはいかず、節度ある行動が必要ですね。

そして、きょうから「お彼岸」です。よく聞く言葉ですよね。
春と秋にあって、「春分の日」と「秋分の日」が彼岸の中日。その前後3日間(中日を入れた7日間)が「お彼岸」となります。
きょうは初日なので「彼岸入り」。ちなみに最終日は「彼岸明け」というそうです。あまり聞いたこと無かったけど・・(^^ゞ

その彼岸入りの日に毎年、新江ノ島水族館で行っているのが、「水の生きものとペットの霊 追悼法要」です。
これは、この1年間に水族館で亡くなってしまった生き物たちの霊を追悼するもので、日蓮宗霊跡本山 片瀬龍口寺貫首 本間日恩猊下をお迎えして執り行われました。

「ペット」とあるのは、近隣の幼稚園で飼育していた生き物や、近所で一緒に暮らしていたペットも含めて追悼するので、ペットという文字が使われています。
ですから、以前は近所の方々も、近隣の幼稚園のみなさんもそれぞれ手に花を持ち、法要に参加していました。

旧・江の島水族館の時代では、マリンランド前の広場にテントを張り、実施していたので、悪天候の時は大変でしたけど・・。

しかし、

今年は、新型コロナウイルスの影響で、大勢が一堂に会するのを避けるため、幼稚園のみなさんの参加は残念ながら取りやめとなり、今年は、藤沢市観光協会のみなさまと水族館のスタッフのみで行われました。

われわれ飼育スタッフも、法要終了後に業務の合間を縫ってお焼香をしてきました。


命あるものは、いつかは・・・ですが、もちろんわれわれ飼育スタッフは「生かす」ことを前提に飼育をしております。
小さな命でも、この世に生を受けて産まれてきている大切な命ですので、何かあった時には最善を尽くしてその命をつなごうとします。
それでも残念な時はありますが、その命は無駄にせず、必ず何かに役立つようにします。
そして、一年に一度この追悼法要で霊を納め、戒めとして気を引き締めることになります。

そんな、背筋のピンッとなる、一日でした。

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