2020年10月21日
トリーター:櫻井

なんじゃこりゃ!

やっとこ、やっとこさ出てきました。赤い星が。
アカホシイトヒキクラゲの名前の由来ともなっている、赤い斑紋がなかなか出ず、これ、実はアカホシイトヒキクラゲじゃなくてカワイトヒキクラゲなんじゃね?って、疑心暗鬼になっていました。小さい頃は結構形が似ているのです。でも明らかにポリプの形も違うしコンタミ(コンタミネーション:ポリプの混入)では無い、クラゲの形もわずかに違う、気がする。
期待を込めて信じていたら、ようやくてんてんが出てきたのです。
正確にはまだ赤くないですが。
こちらをご覧ください。



ちょっとざらざらした感じの傘の質感に、つるっと、はげたような点がいくつも見られます。
これがだんだん赤くなってくるのかな?
へーこんな感じで出てくるんだなーと、かなり感動しています。

アカホシイトヒキクラゲはなんと、ちょうど本日展示替え予定です!
あすから展示で見られるかも知れませんよ。

さて、表題の件ですが、なんじゃこりゃということで一体何がなんじゃこりゃでしょう。
実は、赤い星とともに出てきてはいけないものまで出てきてしまいました。
こちらをご覧ください。


胃です。
胃の一部が、ぶよんぶよんです。
プンクタータなど、同じく熱帯性の根口クラゲの仲間が、以前胃が出てきてしまった事があるらしいのですが、ここまで立派に出てくるとすごいですね。餌で取り込んだアルテミアがばっちり見えます。
傘の形も奇麗だし拍動もしっかりしてるしアカホシも出てきたし、めでたしめでたしと思っていたら胃が…。拍動が元気なだけに、胃のぶよんぶよん具合がものすごいです。拍動のリズムに合わせてぶよんぶよんしています。
これはちょっと経過観察ですね。

何にしろみなさまに見てもらえるのが本当に嬉しいです。
愛情たっぷり注いで育てたアカホシイトヒキクラゲを、ぜひ見にいらしてください。
(カワイトヒキクラゲも超立派になって展示中です)

クラゲサイエンス

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