2020年12月23日
トリーター:山本

ゴトウクラゲ

最近、クラゲサイエンスでは外洋で生活するクラゲをたくさん展示しています。その中で、いま一番みなさまに見ていただきたいクラゲは「ゴトウクラゲ」です。


和名:ゴトウクラゲ
学名:Staurodiscus gotoi
分類:ヒドロ虫綱 軟クラゲ目 コップガヤ科 ゴトウクラゲ属

気になる和名の「ゴトウ」とは、「五島清太郎(※記載した方の師だそうです)」という方の名前からとられているそうです。普段は外洋で生活するため沿岸域での発見例は少なく、日本では、鹿児島と静岡で見つかっています。
今回搬入された個体は、伊豆半島周辺で採集されたもので、大きさは傘径2cmほどです。各放射管がほぼ左右対称に、2から3対枝分かれすることが特徴で、上から見るとこんな感じです。


触手が2本だけ長いことも特徴で、他の触手と比べると明らかに長い、というかゴツいです。眼点を持っており、観察していると光に寄っていく動きがありました。縁膜も美しい…。常に拍動していて、他のクラゲと比べるとせわしないイメージです。



私は実物を見るのが初めてで、とても感動しています…! 図鑑などを眺めて、いつかは見てみたい!と憧れていたクラゲの一つです。まさか展示できるなんて…。
どれくらい長生きするかはわかりませんが、外洋のクラゲは飼育がとても難しいので、絶対見たい方はお早めに!

クラゲサイエンス

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