2021年04月15日
トリーター:山本

クラゲの縁膜って美しい

みなさんは、クラゲの「縁膜(えんまく)」という部分をご存知ですか?
この縁膜を持っているのは「ベニクラゲ」や「ギヤマンクラゲ」のような「ヒドロ虫綱」に属するクラゲたちです。
「ミズクラゲ」や「アカクラゲ」などは体の構造がちょっと違って、この縁膜を持っていません。


上の図の黄色い部分が縁膜です。どんなに小さな種類でも、ヒドロ虫綱に含まれるものにはこの縁膜を持ちます(※例外はあります)。光の当たり方によっては虹色に輝き、存在感が出てきます。

私は、このヒドロ虫綱の持つ縁膜がクラゲの体の中で一番美しい部分だと思っています。なんていうか、こう、言葉では表現しがたいのですが…心をくすぐられます。「傘のサイズに対してこの縁膜がどれだけあるのか」。これは、私にとってクラゲを眺める上で重要なポイントなのです。

今展示している種類でいえば「コノハクラゲ」、「カギノテクラゲ」、「ドフラインクラゲ」なんかがおすすめで、ぜひ見て欲しいです。
みなさんには「クラゲのここが好き!」というポイントありますか?

クラゲサイエンス

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