気持ち良さそうに泳ぐアオウミガメたち先日、遠山トリーターからペンギンプールの落水掃除の日誌がありましたが、引き続き今月にはウミガメプールの落水掃除もおこなったので報告します!
掃除をしたのは、今月の7日です。
プールの水を抜いての大掛かりな掃除です。
これは平均 年2回行うもので、1回目は夏前です。
プールに溜める海水の水温(簡単に言えば海の水温)が季節的に 22℃を超えたタイミングで行います。
つまりこれより水温が低いと、ウミガメたちにとっては冷たくて体調を崩しかねないのです。
それと、水を抜いた時に気温が低い場合も同じことがいえます。
まあ、簡単に人間に例えると“風邪をひいちゃう”ってことですかね?
なので、水温と気温の両方をみて、プール掃除のタイミングを決めるのです。
2回目はその逆で、水温・気温が低くなる前。つまり冬前に行います。
その他、あまりにも汚れがひどい場合には突発的に掃除を行うこともありますが・・・。
ウミガメの浜辺は、屋外にある関係で太陽の光(紫外線)がサンサンと降り注ぎます。
ということは「コケ」も生えやすいといえます。
それと海風に乗って砂も飛んできますので、きれいなプールをキープするのが大変なのです。
それでも半年もすると、どうにも耐え難い汚れになってしまうので、年に2回の大掃除を行うのです。
水を抜いた直後のプールとアオウミガメたち
プールの水を抜くと汚れがあらわになります。と同時にウミガメたちは自分の体重を実感するのです。
それでも中には活発に動き回る子もいますが・・・
それと、まだまだ子ガメの「ティダ」や「ウチワ」には負担が大きいので、水を張った桶の中で掃除が終わるのを待ってもらいます。
おとなしく待っている「ティダ」
その間に我々はデッキブラシを使って、とにかく擦る・擦る・擦る!(腕がパンパンです・・)
ウミガメたちは足元で掃除が終わるのを待ちます
アカウミガメのプールとアオウミガメのプールは水路でつながっているので、同時に掃除を行います。
壁の汚れを落としたら、その汚れを流して排水桝に寄せ集めます。
なかなか動いてくれないアカウミガメたち
100kg近くもあるウミガメが横たわっていると、そこから先に汚れが流れていかないので、ウミガメには移動をしてもらいながらの掃除になります。
それでも我々の思う方向に動いてくれない場合は、力業でウミガメを動かします。
その時「俺の体重の方がこれより重いのか~。俺を動かすのはもっと大変なんだな~。」と1人でいろいろ思ったりもします・・・。(^_^;
アカウミガメのプールもキレイになりました!
閉館後に始めた掃除も夜には終わり、夜通し水を張り続けて翌朝にはごらん通りのピカピカなプールに戻りました!
このキレイな状態をなるべく長く保ちたいのですが、はたしてどうなりますか?
これから夏に向けてどんどん日差しが強くなり、台風の季節もやってきます。
また、ここでは冬が近付くと「南西の風」が多くなり、海から大量の砂が一緒に飛んできて、一気にプールが真っ黒になります。
プールの底に沈殿した砂をキッカケとして、そこからコケが広がります。(何も無くてツルッとしたままだとコケって生えにくいんですよね~なぜか??)
さあ、これからが勝負ですね!