2021年06月23日
トリーター:笠川

ライオンのたてがみ

キタユウレイクラゲは、英名で「ライオンのたてがみ」という名前がついています。
この魚名板だけ、やたらとお客さんに読み上げられます。ならなおさら、ライオンのたてがみのようなキタユウレイクラゲ、展示しましょう。
網走から野生個体がやってきましたので、ある程度のサイズまで裏でごはんをたくさんあげて大きくしていました。どうでしょうか、ライオンのたてがみに見えますか? 傘の真ん中に顔を想像してみてください。

名前というものはやはり重要ですね。そのもののイメージや印象を大きく左右します。「ライオンのたてがみ」と言われたときと、「ユウレイ」と言われたとき、印象はどうでしょうか。あと、やはり和名と英名では表現がかなり違うものをあります。感性の違いなのでしょう。面白いです。もちろん、共通するものもあります。とにかく、名前から伝わるものはわかりやすいですし、影響も大きいです。
ワタボウシクラゲ 、ナデシコクラゲ 、どちらもとても良い名前だと思います。クラゲはわかりやすい名前が多い気がしますので、ぜひいろいろ知ってもらえると嬉しいです。

キタユウレイクラゲは、かなり大型になるクラゲです。しかし、飼育下だとなかなか海で見るようなサイズにするのは難しいです。エチゼンクラゲやブラックシーネットルでもそうですが、あんな巨大サイズにする海、やはりすごいですし、目指したいものです。
ガォー!? ぜひ、ライオンのたてがみ、ご覧ください。

クラゲサイエンス

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