2021年07月26日
トリーター:山本

一円玉サイズの戦い

7月24日からクラゲサイエンスで「タイヘイヨウアオミノウミウシ」を展示しています。本種はウミウシの仲間では珍しく、表層をぷかぷか漂いながらカツオノエボシやギンカクラゲを食べて生活しています。
風向きによっては“えのすい”の近くにもやってくることがあり、今回もギンカクラゲなどと一緒に砂浜に打ち上げられていたものを採集しました。

分類: 軟体動物門 腹足綱 裸鰓目 アオミノウミウシ科
かっこいいいい。
お腹を上にして浮かんでいるのが通常状態です。我々からしたら不思議に思えますが、「水面を這っている」と考えたら、なんとなく納得できます。どんな風景が見えるんでしょうね。
「上が青で下が白」というこの体の配色は、上下の捕食者(鳥や魚など)から見つかりにくくなっているそうです。
今回採集したタイヘイヨウアオミノウミウシは、15mmほどのものが1個体、その他 3mmほどのものが 10個体です。映え的に一番大きい個体を展示に出していますが、せっかくなので小さい個体を出してもいいかもしれませんね。そのうち出すかもしれません。
本当はみんな一緒に出したいところですが、本種は「共食い」をしてしまうことが知られていますので、別々の容器に入れなければなりません。ちょうど同じくらいのギンカクラゲもとれたので、一緒にしてバックヤードで写真を撮ってみました。

サイズ感が分かりやすいかもと、1円玉の上で一緒にすると、とってもかわいい感じになりました。
こんなに小さくても、ちゃんとギンカクラゲの触手をちぎって食べています。


こんな海にいても絶対に気付かないであろう微小な戦いが、きょうもどこかで繰り広げられていると考えるとなんだかおもしろいですね。
クラゲサイエンスで展示しておりますので、元気なうちにぜひご覧ください。またかわいい写真が撮れたら日誌を書こうと思います。

クラゲサイエンス

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