2021年08月21日
トリーター:山本

えのすい生まれのジュズクラゲ

最近とっても嬉しいことがありました。
「ジュズクラゲ」のポリプが採れたのです。
ジュズクラゲは、傘の大きさが 10mm前後のこんなクラゲです。


1個体あたり最多で 9個まで形成される数珠状の部分(生殖巣)が特徴的で、数珠部分の一番先端側は口と胃という変わった形のクラゲです。
ジュズクラゲに関しては、ちょっと詳しく書いたことがありますので、気になった方は こちら をご覧ください。

前々からジュズクラゲのポリプは欲しかったので、毎年密かにチャレンジしていたのですが、失敗の連続。
心もやや折れかけていました・・・。

しかし!
今年の春(4月頃)江の島ではジュズクラゲが普段よりもたくさん採れたので、またチャレンジしたところ・・・ ついにうまくいきました!
水槽で小さいポリプを見つけた時、嬉しすぎてクラゲチームのみんなに言って回った覚えがあります。
毎日毎日餌をあげて水を換えると、順調にポリプが増えていきました。
ジュズクラゲのポリプがこちら。



私も初めてみました。こんなポリプだったんですねー!
待ち針のような有頭触手がたくさんあります。
初めてポリプが確認されてから、約 1か月でクラゲが遊離してきました。
そして成長した姿がこちら。


まぎれもなくえのすい生まれのジュズクラゲです。
他の種と同様に、ポリプを一度手に入れてしまえば、何かがあって絶えてしまわない限り、好きな時にクラゲが手に入ります。
・・・ ということで、ちょっと前からジュズクラゲが常設展示となりました!
基本的にはクラゲサイエンスで展示していると思います。
小さくてあまり目立ちませんが、みなさまにぜひとも見ていただきたい種類の一つです。

関連日誌
2019/10/01 季節外れ?のジュズクラゲ

クラゲサイエンス

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