2021年11月22日
トリーター:櫻木

習性と考察

ルアーフィッシングのターゲットとして有名なスズキという魚をご存じでしょうか。

“えのすい”の相模湾大水槽にも数多く展示されており、比較的知名度は高い魚だと思います。
スズキの生息域は人の生活圏とも近く、身近にみられる魚でもあります。
その身近にいるであろうスズキを、釣り好きの私は今までに釣ったことがありませんでした。
しかし、この度初めてスズキを釣ることができたので、この日誌はその自慢をするために書きます。

というのは冗談で、釣った時の条件が少し面白かったのでそれを書きます。
釣れたのは 70cmと 65cmの 2匹。
場所、時間帯は違いますが、共に遠浅の砂浜で釣れました。
2匹に共通したのが、波打ち際でルアーに食いついたということ。
70cmと 65cmはそれなりに大きいサイズ。その魚が自分の体高程度の水深しかない波打ち際に潜んでいるとは思ってもおらず、なぜそこにという思いもありました。
理由を考察してみると、捕食できる可能性を高めるために、餌となる小魚の逃げ場の幅を減らすために浅瀬に追い込んでいる。
または、泳ぐ力が弱い小魚を波打ち際で波にのませることで、自由を奪っている。などではないかと考えてみました。

実はこのように魚を浅瀬に追い込み、陸に打ちあげて捕食するという方法はイルカなどにも見られる行動で、さまざまな動物が利用するということは、理にかなっている方法なのだと思います。
このような習性を見るとより一層、興味が深まってきました。
相模湾大水槽は相模湾を再現しており、数多くの種類の魚がおります。
泳いでいる深さや場所などに着目し、どの魚がどんな行動をしているかと観察しみると、もっと面白いなにかを見つけることができるかもしれませんね。

相模湾ゾーン

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