2021年12月04日
トリーター:今井

ヒトデのごはん

きょうもタカアシガニの水槽にのぼって、一匹一匹イカの切り身を鋏ませて給餌していました。
しっかり口に運べるように餌付け棒でサポートしながらおこなうので、意外に時間がかかるものです。
そんな給餌の気配や餌の匂いなどを感じたのでしょうか。
大型のヒトデ「ジャイアントピンクスター」が水際まで近寄ってきました。
10年以上前にバンクーバー水族館から当館にやってきた個体で、普段は水槽の残り餌などを食べて、底掃除をしてくれるありがたい生き物なんです。

私たちとは、体のつくりがかなり異なっていて、はっきりとした脳味噌が備わっている訳ではありませんし・・・(たくさんの足の付いた腕の先には、たくさんの眼玉が伸びていて、半分に割かれても2匹になって再生できるなど・・。)

でも、同じ生き物なので、なにか食べたいというようすは分かりますよ。
もっとこちらに来ようとしても、水から体が持ちあがらないので、今度は水面に沿って腕を伸ばし始めました。

「どうぞ、召し上がってください!」
きょうのごはんは、イカナゴの切り身です。

そういえば、
20年ほど飼っていた猫が、お腹がすくと「ゴハン!・・・ゴハン!」って喋っていたのは、あれ本当だったんだな・・・と、しみじみ思い出しました。

[前回の日誌]
2021/12/01 本日12月1日から開館時間が10時になりました。

相模湾ゾーン

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