2021年12月31日
トリーター:唐亀

合格祈願
矢護 ヤゴ ヤーゴの応援歌

1月1日(祝・土)より「えのすい合格祈願水槽」ということで、「置くとパス」からタコの展示をおこないます。
そして相模湾ゾーン 2Fの「川魚のジャンプ水槽」横の小水槽でもひっそりと淡水の合格祈願水槽をご用意いたしました。

今回の主役はみなさんもよくご存じの「トンボ」。
日本はトンボの形をしているということから「秋津島」の別名があるくらいです。
また、前進するのみで後退することを知らないとされ、「勝ち進む」ということから「勝ち虫」と呼ばれ、戦国時代は勝利のシンボルとされていました(ムカデも同様に勝ち虫とされています)。

今回、さすがにこの時期に成虫であるトンボを用意するのは困難なので(オツネントンボ等イトトンボの仲間には成虫で越冬する種類もいます)、幼虫である「ヤゴ」を展示いたします。
ヤゴは子どもの頃、田んぼや池等でよく捕まえていました。一冬越した学校のプールを掃除する時にたくさん出てきたり、庭で飼育していたメダカの水槽でメダカを食べられてしまったり・・・。
ヤゴは生きた動物を食べるハンターで、下顎が折り畳み式のマジックハンドのようになっていて、獲物を捕らえる時はそっと近づいて、それを伸ばしてがっちりと挟み込んで引き寄せ、バリバリと食べてしまいます。
また、腹部の末端から水を噴き出し、ジェット噴射で前進します。勝ち虫は幼虫の頃から「前進」するのです。

今回はヤゴを「矢護」という当て字でピックアップしています。
的の中心を射抜く一矢。「受験生のみなさんが試験場で放つ渾身の一矢を護る勝ち虫」がテーマになっています。
同時に「他を抜く」からタヌキモの仲間も展示します。一見、金魚の水槽でよく見るような水草ですが、捕虫嚢という蓋つきの袋を持ち、そこで小さな生き物を吸い込んで閉じ込め、養分にしてしまう食虫植物だったりします。
受験生のみなさんを星が導きますように。

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