2022年01月29日
トリーター:笠川

ご報告

昨年6月19日にふ化し、クラゲに乗りながらクラゲをもりもり食べ、6回の脱皮後、無事着底し、もう一度脱皮をして稚エビになった「オオバウチワエビ」が先日、脱皮をしました。

[成長の順番:ふ化→フィロゾーマ幼生(ジェリーフィッシュライダー)→ニスト幼生(ガラスエビ)→稚エビ→成体]

残念ながら展示しておらず、バックヤードにいるので写真でのご報告です。
いつ脱皮するのか、一応予測をしておこうと少し調べたのですが、うまく調べられなかったのでイセエビの期間を参考にしました。
予想よりは少し早かったのですが、無事きれいにひとまわり大きくなりました。

ニスト幼生から稚エビになったもの(写真右側)は約 4cm(尾が曲がっているので見た目は約 3cm)で、今回の脱皮で幅も長さも約 1cmずつ大きくなりまし た(写真左側)。

成体が約 15〜20cmになるので、年2回脱皮をするとして、5、6年はかかることになります。大きくなるって大変ですね。
そして、脱皮って本当にすごいなと思います。

こちら、脱皮殻です。

あまり見る機会がないと思いますので、裏側です。
脱皮するときは背中のほうが割れて出てきます。(今のところ、3個体脱皮したのですが、未だその瞬間は見れず。残り8個体。)

口に注目! こんな口なんです。
ハロウィンのときに映像でもあげましたが、アサリの内臓(中腸腺)をスライスして給餌しています。
シラスやコマセアミ、殻をむいたオキアミなども与えてみましたが、アサリの中腸腺が一番よく食べました。今回無事きちんと脱皮できたということは、きちんと飼育できているということで、少し安心しました。手探りですが、また一歩前進です。
ひとまわり大きくなったことで、なんでも食べるようになったので、給餌も少し楽になりました。
おそらく次の脱皮は、また半年後。
さらにもうひとまわり大きくなった姿で無事会えることを願います。

クラゲサイエンス

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