2022年03月13日
トリーター:今井

お気に入りの水景

朝7時頃、まだ掃除や給餌をしていない時間帯。
スズキが同じ方を向いて、底すれすれに顎を付けるように休んでいます。
相模湾大水槽には自然光が差し込むので、まるで明け方の狩りを終えて来たかのように野生っぽく群れる姿が、境川河口を彷彿させます。
出勤時に見かけた釣り人も、そろそろ諦めて帰ったかな?


どんより曇ったサンゴ礁に一筋の光が差し込んだようで、お日さま(LEDですが・・・ )の有難味が感じられます。
平坦ではない砂地の陰影や、後方に浮かぶマンジュウイシモチやヒメツバメウオのシルエットが格好良いです!
「一体どんな魚なんだろ?」と、逆に興味を抱いてしまうのでは?
全照明になる前の、寝起きの部分照明です。


数年間、低床をいじっていない水槽のコウホネ(河骨)。
あからさまに良い環境だと大型化してしまいます。
わずか 40cmの水深に根、茎、葉の見栄えをとどめておくことは困難を要します。
大変緩やかな成長にも関わらず、葉の表面にはコケがほとんど付きません。
キラリと光る職人芸!


先日、展示論講座 2021なるものを受講させていただきました。
対象物にカメラのピントを合わせやすくする工夫も、よく観察してもらうため・・・等々。
土器や工芸品における展示の方法や考え方なども活かして、ときどき生き物の展示を見直すことも大切だと思いました。

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