2022年04月25日
トリーター:藤田

新しい環境で

こんにちは、藤田です。
最近は暖かくなってきて過ごしやすい気候で嬉しいです。
春は身の周りの環境がいろいろと変化する時期でもありますね。
あっという間に4月の終わりが近付いてきましたが新しい環境には慣れましたか?

実は私も4月から所属する班の異動がありました。
これまでは相模湾ゾーンの沿岸水槽、太平洋ゾーンの冷たい海、そして深海を担当していましたが、これからは相模湾大水槽からシラスまで、そしてカピバラを担当します。

担当水槽が変わって一日の動きがガラッと大きく変わりました。
ようやく少し慣れてきましたが、あちこち行ったり来たりのバタバタで慌ただしい毎日を過ごしています。
行動範囲が広くなったので、忘れ物一つが時間ロスになってしまいます。
例えば、キッズ水槽の作業で「鍵借り忘れた…」、海岸水槽に行って「クロレラ一緒に持って来ればよかった…」、シラス作業で3階から降りてきて「ワムシビーカー持ってくるの忘れた…」、カピバラの「ココロ」の小屋を掃除しようとして「掃除道具「ヒナタ」側だった…」、などなど、ああぁまだいっぱいあります。
小さな時間ロスの積み重ねが全体的な作業の遅延に繋がってしまうので、効率的な動きを身に付けられるよう、一歩一歩確実に、できる事ことを増やしていきたいと思います!

なんだか新人がミスを羅列しただけのような話を書いてしまいましたが、慣れないことは大変であると同時に、これまで深く知らなかった生き物と関わるチャンスでもあり、毎日新鮮でとっても面白いです!

シラスシラス

まさにシラスはその筆頭です。
シラス展示に携わるのは初めてで、毎日ぐんぐん成長するシラスを間近で見ることができてとても面白いです。
仔魚期のデリケートさに驚いたりもしながら、まだ一片だけですが、成長段階や状態によって流動的になるシラス飼育を体験して、先輩方のシラスの状態を見極める観察眼のすごさを実感しました。
担当になったことで、これまでよりも深い目線で観察することができるようになったと思います。

体重計に乗る「ココロ」体重計に乗る「ココロ」

続いては未知の領域、カピバラです。
カピバラとの接し方については右も左も分からない状態からのスタートです。
先輩から教わっている時も魚の飼育とはまた違った緊張感があります。
特に「ココロ」は音や動きに驚きやすく、私も急な動きにびっくりしやすいので、一緒におっかなびっくりしています。
先日は「ヒナタ」をわしゃわしゃ撫でてみたところ気持ちよさそうに寝っ転がっていたので、これからもカピバラたちの好きなことを見つけて、ちょっとずつ仲良くなっていきたいと思います!

相模湾大水槽の主役ウツボ相模湾大水槽の主役ウツボ

さあここまでは新しく担当になった生き物たちの一部を紹介しましたが、大水槽の担当に入ったことで一番慣れ親しんだウツボとの距離がもっと縮まりました!
大水槽の掃除や給餌は班をまたいで魚類チームみんなでおこなっていますが、メインの担当班となったことで、これまで以上にウツボたちとも触れ合えます。
既にウツボたち各個体の行動パターンが今までより詳細に把握できてとても楽しいです。

新しい環境になっても、生き物をとにかくよく観察するという基本は変わりません。
これまで学んだことを活かして、いろんなことに挑戦したいと思います!

RSS