2022年06月07日
トリーター:加登岡

半年に一度の

きょうは半年に1度の「ウミガメの浜辺」のプレフィルターの掃除でした。
プレフィルターとはなんぞや?と思った方もいるかもしれません。
ウミガメのプールの水は、きれいにするために濾過槽を通して、ごみを濾しています。
プレフィルターはこの濾過槽にいく1つ手前にあり、大きなごみを取り除く場所になります。
全てを濾過槽で処理すると、すぐに詰まってしまうので、プレフィルターがあることで、濾過槽の負担を減らすことができるのです。
このプレフィルターには大きなごみを引っかけるための、流動担体が沢山入っています。
これに葉っぱやビニールを引っかけることができます。しかし、この流動担体についたごみは人力で取り除くしかありません。そのため、半年に一度 プレフィルターの掃除をしています。
掃除の方法は水で表面を流しつつ、手作業でごみを集めていきます。
沢山の流動担体を足でかき混ぜながら、下の方のごみを流しつつ、底に溜まった砂を吸出しと肉体労働です。
ただ、体は忙しいですが、口は空いているため、みんなで作業をしつつ世間話をしながら楽しく過ごします。
その時の写真がこちらです。

魚類を担当するトリーターは個々で作業をしていることが多く、なかなか仕事中にみんなで集まって話をする機会が少ないため、この掃除の時間はある意味貴重な時間でした。
半年に1度「ウミガメの浜辺」の脇で、地面の下に潜り込んでいたら、プレフィルターの掃除をしている最中です。
次は秋ごろになるかもしれませんが、運がよければ見られるかもしれません。

P.S. 前回のトリーター日誌 で作ってみたニシキエビの兜飾りが完成しました。
前はバリバリに割れてしまった脱皮殻、今回はどうなったかというと・・・

形を留めてくれました!
色は薄くなりましたが、ほとんど割れることなく、原形を留めています。
今回工夫した点は、通常乾燥後に塗布するラッカースプレーを、乾燥させる前に吹きかけました。それがよかったのか、割れずにすみ、標本とすることができました。
ただ臭いは・・・ 薄っすらエビの臭いがします。この方法で他の種類の甲殻類でも作って見たいと思います。

※ニシキエビの展示は2023年2月17日をもちまして終了しました。

ウミガメの浜辺

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