2022年06月21日
トリーター:樋口

水族館の推し

みなさん、お久しぶりです。
約 1年半ぶりに復帰しまして、いろいろ忘れてしまったものを思い出しながら日々作業しています。

なかなか水槽を表側から見る機会がないので、写真探しついでにぐるっと見てきました。
水族館の楽しみ方や見かた、学ぶことはいろいろあると思いますが、私は水族館に来ていただいたみなさんに「推し」を 1匹( 1種)見つけていただけたら嬉しいなぁと思っています。

種の保存、繁殖、環境問題、水族館が伝えるべきことはたくさんあると思いますが、まずは水の生き物に興味をもっていただく、好きになってもらうのが第一歩かなと思います。
環境問題や種の保存、難しく考えようとすればいくらでも難しく考えられるのですが、
なかなか海や生物に興味のない方もいますよね。

でも水族館に来て「推し」を見つけていただけたら、「推し」が暮らしている海にごみを捨てようとは思いませんよね?
「推し」の数が減って、見る機会が減ってしまうのも嫌です。
じゃあどうしたらよいのかな?と自然に考えやすくなるのかなぁと思います。

水族館にいらした際は 1匹でもよいので自分の推しの生物を見つけてみてくださいね。

館内をぐるっと見てきてイチオシの魚たちを載せておきます。



オオホモラ 
ニチリンヒトデを背負っていました。
背負われているヒトデの無気力な感じがかわいいですね。


フウセンウオ
ファンの方も多いんじゃないでしょうか。
この岩が人気でした。


ハタハタ
砂に潜っています。
いつもバックヤードから給餌する際は泳いでいるので砂に潜っている姿は意外と見かけません。
魚は目がかわいいですね。


タテジマキンチャクダイ
完全に個人的な推しです。かっこいいです。
目にかかる黒いバンドも胸びれも正面から見た肉厚な感じもいいですね。
当館の個体は背びれ後方が伸びる「太平洋型」です。
背びれ後方が伸びずに丸くなるのが「インド洋型」です。
他の水族館で見かけたらどちらのタイプか見てみるのも楽しいですよ!

太平洋

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