2022年07月31日
トリーター:樋口

“えのすい”だけのシラス展示

みなさん こんにちは。
毎日暑さも厳しく、ちょっと動いただけで汗だくですね・・!
くれぐれも熱中症にはお気をつけて、水分補給を忘れずに。

きょうは、実はすごいのにさらっと通り過ごされがちな「シラス」展示についてお話したいと思います。

シラスを展示しているシラスサイエンスを通ると「おいしそう~」や「さっき食べたやつ!」とお話しされながら通り過ぎるお客さまをよく見かけます。
ちょ、ちょっと待ってください!

みなさまに馴染みのある魚なだけに貴重な展示というのが伝わりにくいのですが、実は「シラス」を常設展示しているのは「“えのすい”だけ」なんですよ!

シラスを育てるにはなかなかの地味な苦労と緊張感が必要なのです。
シラスの餌になる小さな動物プランクトン(シオミズツボワムシ、通称ワムシ)をバックヤードで切らさないように何槽にも分けて培養しています。
このワムシが全滅してしまうとシラスの餌がなくなって、シラスの展示ができなくなってしまいます。

掃除をし過ぎると汚れが舞って全滅の恐れがありますが、あんまり汚いと展示としていかがなものか・・と、ドキドキしながらアクリル面のコケをとります。

日本全国どこでもスーパーで見かけるシラス干し、水族館の水槽で育てるのはとても大変で難しいので、いつも海ってすごいなぁと思いながらシラスのお世話をしています。

ぜひ「おいしそう」「さっき食べた!」から興味を持っていただいて、さらにじっくり観察してみてくださいね。

相模湾ゾーン

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