2022年09月19日
トリーター:西川

カクレクマノミの赤ちゃんが産まれました!

カクレクマノミの赤ちゃんカクレクマノミの赤ちゃん

先日、太平洋の「暖かい海」の展示水槽でカクレクマノミの卵を発見しました。
カクレクマノミは、岩に卵をくっつけるようにして産み付けます。

カクレクマノミの卵カクレクマノミの卵

画像にある赤い円のプツプツしたものが卵です。
鮮やかなオレンジ色をした卵は、3日ほどで黒くなり、さらに 1週間ほど経過すると赤ちゃんの目が銀色に光って見えるようになります。ふ化までの間、卵に新鮮な海水が当たるようにオス親が絶え間なく扇いでお世話をします。一見、卵が無いように見える水槽でも、オス親が一生懸命お世話をする姿が目に入るので、卵の有無がすぐにわかります。
オス親のおかげでふ化したカクレクマノミの赤ちゃんは、半透明の体をしていてヨークサックという卵黄のようなものをお腹に抱えています。このヨークサックには、赤ちゃんに必要な栄養が含まれており、これを吸収して成長します。

ふ化17日目ふ化17日目

今では、ふ化から17日が経過し、かなり成長しました。カクレクマノミ特有の白い線がうっすらと見えてきています。
ふ化直後は弱々しく泳いでいましたが、今では流れに逆らって泳げるほどになりました。
カクレクマノミは一度産卵をすると何度か繰り返して産卵します。実は現在もオス親がお世話をしている卵があり、きょうがふ化予定日です。真っ暗な状態でしかふ化しないため、赤ちゃんが確認できるのは閉館してみなさんが帰ったあとになります。
たくさんのカクレクマノミをみなさんにお見せできるよう、オス親に負けないくらいしっかりとお世話をしていきます。お楽しみに。

太平洋

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