みなさんこんにちは!八巻です。
私が“えのすい”に入って間もないころ、ショーデビューを喜ぶ日誌をお送りした記憶があります。調べてみると2019年11月13日のトリーター日誌でした。当時は【今夜はサカナNight】のダイバーデビューだったようですが、あれから約 3年、現行のショーでは、【サカナミニライブ】のMCやダイバー、また【見てみよう!さかなたちのごはん】のごはんのMCなどをおこなっています。ただ、実はなかなかタイミングが合わず、【トリーターと魚たちのふれあいタイム(以降ふれあいタイム)】はショーデビューできていませんでした。
“えのすい”ではショーによって来場者の方への生き物の魅力を伝えるということを重視しており、ショー制作チームを中心に力を入れています。【ふれあいタイム】は個人的にはとても好きなショーで、先輩トリーターたちのショーを見ていてかっこいいなーと思っていました。しかしなかなか機会に恵まれず、ようやく今になってショーデビューを目指して練習をすることになりました。
実は“えのすい”のショーは、ショーといっても重視するのはセリフやかたちではなく、自然のままに生き物の魅力を伝えるというところにあります。喋るのが大の苦手な私、“えのすい”に入って間もないころにショーの演出をしてくださる先生にその不安を相談しにいきました。すると先生は、「うまくしゃべれなくてもいいんです。普段生き物の世話をしているトリーターが生き物の魅力を伝えることに意味があるんですから」とおっしゃってくださり、目から鱗が落ちました。
私が【サカナミニライブ】や【見てみよう!さかなたちのごはん】のMCをする時は、大まかな流れだけを意識してセリフは決めていません。今見えているようすをできるだけ魅力的に伝えられるよう、最大限努めています。
今回練習を開始した【ふれあいタイム】は、魚と泳いで遊ぶことでその魅力を伝えるという、私がこれまでおこなったことのない表現をともなうショーです。
ちょっと不安もありましたが、いざ練習を始めてみると、とにかく楽しいのです!
できるだけ毎日練習をおこなうようにしていますが、魚の反応は毎日違います。すぐに寄ってきて遊んでくれることもあれば、なかなか寄ってきてくれないこともあります。なかなか寄ってきてくれない時はそんなようすも自然に伝えられたらいいなぁと思いつつ練習しています。
きょうの練習の時に遊んでくれた魚たちをご紹介しましょう。
ヒラニザの「チルチル」。
いつも最初に来てくれます。泳ぐスピードも速く、遅れることなくついてきてくれますが、ダイバーの吐く泡が嫌いなので、息を吐くタイミングは気を付けなくてはいけません。
ミノカサゴの「トロン」。
好奇心旺盛でいつもダイバーのそばにいます。ゆったりひらひらと泳ぐので、それに合わせて泳いで遊びます。
ウツボの「ラックス」。
「ラックス」はいつも水槽の底にいますので、こちらから遊びに行きます。優しく抱き上げると、そのまま泳ぐことができます。
コバンザメの「キューちゃん」。
結構気まぐれでこちらに来てくれることが少ないのですが、きょうはとてもよく遊んでくれました!
ホシエイの「オセロ」。
大きな体は迫力がありますが、ガラス面で呼ぶと必ず来てくれます。
ガラス面だけでなくガラス面から離れてもついてきてくれるので、一緒に泳ぐ練習をしています。最後にあげたごはんをぱくっと食べる姿はとてもかわいいです。
練習が終わったら撮ってもらった動画を見て振り返りをして改善点を見つけます。
案外動画で見るということは大切で、自分で思っていた動きをしていなかったり、逆に思っていたより良い動きをしていたり。見返すことで新たな発見があります。
理想は私たちトリーターも水の中の生き物のように自然にふるまえることです。きょう練習を見ていてくれたショー制作チームの土方さんからは、「魚としっかり目を合わせている感じとても良いですね!」と言ってもらえてとてもうれしかったです。
一方で「上半身が固いように見えたのでほぐしてやわらか~くをイメージをしてみてください。」というアドバイスももらいました。
自分の体の動きも意識しないといけませんね。
まだまだ練習は始まったばっかりですが、早くショーデビューを果たし、この魚たちと遊ぶ楽しい気持ちに乗せて、彼らの魅力をみなさまにもお届けしたいです!
これからも頑張っていきますのでよろしくお願いいたします!