2022年11月17日
トリーター:藤田

メリ~~~~~~クリスマス

みなさん、メリ~~~~~~クリスマス!!!!
あれ?気が早いですか??
いえいえ、今年もあっという間にクリスマスの時期がやってきましたよ。
私は 8月の終わりごろからずっとクリスマスのテーマ水槽が頭の片隅にいたので、最近やっと季節が追い付いて来たなと感じます。

そんなわけで、11月~ 12月のテーマ水槽では「メリ~~~~~~クリスマス」と題してクリスマスにちなんだ「なが~い」アイテムと、体の「なが~い」ウツボの仲間を展示しています。

クリスマスのテーマ水槽はまだまだ始まったばかりですので、まずはどんな生き物を展示しているのか、この日誌でご紹介します!
最初にも書きましたが、今回のテーマ水槽の展示は全水槽ウツボです!!!!!
各水槽にどんなウツボの仲間がいるのか、順にみてみましょう。

トラウツボトラウツボ

まずは右上の【ガーランド】がテーマの水槽から、こちらはトラウツボです。
上の写真、よく見ると 2匹のトラウツボが写っていますよ。
鮮やかなオレンジ色の体や湾曲した顎などが非常にかっこいいウツボです。
相模湾大水槽で暮らしているトラウツボよりもかなり小さいサイズの個体で、1月の寅年のテーマ水槽でも大活躍でしたが今回も展示の要を担ってくれています。
1月に展示した時に比べると、約 10か月で 2回り 3回りほど大きくなりました!
砂の上やガーランドの上にいたり、筒に入ったりと意外にもよく動いています。

左:クラカケウツボ 右:ヘリゴイシウツボ左:クラカケウツボ 右:ヘリゴイシウツボ

続いて上段中央【クリスマスツリー】をテーマにした水槽から、クラカケウツボとヘリゴイシウツボです。
両種とも頭が黄色っぽく色づいていてとてもかわいらしいです。
この黄色がツリーに飾るならぴったりだと思い、上段のセンターに選びました。
レイアウトのツリー下の砂を掘り返して、よく潜り込んでいます。
だいたい正面に顔を向けていることが多いのですが、時々そっぽ向いて後ろに顔があるときもあります。

特にヘリゴイシウツボがこの場所を気に入ったようで、ツリー下は必ずと言っていいほどヘリゴイシウツボが陣取っています。
クラカケウツボは現在 2匹いるのですが、大きい個体と小さい個体が交互でヘリゴイシウツボの隣にいることが多いです。

左:シマアラシウツボ 右:クモウツボ左:シマアラシウツボ 右:クモウツボ

続いては上段左の【マフラー】をテーマにした水槽から、シマアラシウツボとクモウツボです。
シマアラシウツボは若い頃は縞模様がハッキリとしていて、老成してくると段々模様が不明瞭になります。
この個体は少し模様が薄れてきた頃でしょうか。
吻先が丸っこいのも相まってご機嫌そうな顔に見えてとってもかわいいです。

そしてクモウツボの「えっ?」みたいな顔もすごく好きな表情です。
目と鼻管が黄色いのがクモウツボのおしゃれポイントだと思っています。
実はこの水槽、ウツボたちにとって最も隠れやすいレイアウトとなっていて、表から姿が見えにくい時がしばしばあります・・・。
ウツボがリラックスできて、なおかつお客さまから見えやすい位置にいてもらう、そんなレイアウトにできるよう、ときどき調整をしています。
マフラーに見立てたタオルの下に潜っているとちょっと観察しにくいのですが、よーく探すと体の一部やしっぽが大抵見えますので、ぜひ探してみてください!

モヨウタケウツボモヨウタケウツボ

最後にまとめて下段の紹介です!
下段は 3つとも【リボン】をテーマにした水槽で、中央にモヨウタケウツボ、左右にハナヒゲウツボの幼魚と成魚がいます。
この 2種はまさしくリボンのような見た目のウツボで、ひらひらとした細長い体がとても美しいです。

モヨウタケウツボは白い体と見た目から別名「ホワイトリボンイール」と呼ばれています。
その体色には個体差があり体はクリーム色に近い白色なのですが、ひれの縁がひときわ明るい白色をしていてとってもきれいです。
そしてテーマ水槽のタイトルにある「~~~~~~」、この伸ばす棒が 1匹のモヨウタケウツボのイラストになっているんです!
一枚目の写真にちらっと写っています。みなさん気付きましたか?
タイトルや水槽周りの解説パネルは“えのすい”のデザインチームに作ってもらっているのですが、このモヨウタケウツボは特にお気に入りです。

ハナヒゲウツボ(幼魚)ハナヒゲウツボ(幼魚)ハナヒゲウツボ(成魚)ハナヒゲウツボ(成魚)

ハナヒゲウツボは成長にともない性別と体色が変化する魚です。
幼魚の頃は黒色の体に黄色いひれが特徴的で、その見た目から別名「ブラックリボンイール」と呼ばれます。
黒い顔に黒い目があるので、引きで見ていると顔が分かりにくいのですが、よく見るとくりくりした目を見ることができます。
成長して成魚になると黄色のひれはそのままに、体の色が青色に変化します。
この時の性別はオスです。
オスの成魚は別名「ブルーリボンイール」と呼ばれます。

今回展示している個体はまだ黒色が残っていますが、顔の部分は幼魚と見比べると色がかなり違うのが分かります。
ちなみに展示はしていませんが性別がメスになると体色は黄色になります。
本当にリボンのような見た目なので、「え、これが魚なの!?」というお客さまからの声を聞いたりします。
給餌やメンテナンスの時はテーマ水槽の裏にいるのですが、新鮮な反応を聞くことができる楽しい時間です。

ウツボにはたくさんの種類がいて、形も違えば色や模様も変化に富んでいる面白い魚だということを少しでも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。
クリスマスのテーマ水槽は 12月25日までご覧いただけます。
ぜひ、“えのすい”のウツボたちに会いに来て、そしてウツボの魅力にハマってください!

テーマ水槽

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