2023年01月11日
トリーター:山本

アイゴとパシフィックシーネットルの共通点

 1月26日から始まったテーマ水槽「あけましておめでとう ウサギみたいな生き物たち」はもうご覧いただけましたでしょうか。
この前ふらっとテーマ水槽前を歩いていたら、ひとつ新たな発見をしました。

見ていただきたいのはこの水槽。
アイゴの英名は「Rabbit fish」で、ウサギのような顔をしていることからそう呼ばれているそうです。しかし、私が注目して欲しいのはそこではなく...学名です。

アイゴの学名は「Siganus fuscescens」で、なんと種小名がパシフィックシーネットル Chrysaora fuscescensと同じ「fuscescens」ではありませんか!!
種小名が同じこと自体はそこまで珍しいわけではないのですが、身近な生き物同士が同じだと、なんていうか、こう、「そうなんだ!!!」という発見した感がすごかったです。
ちなみに動物学ラテン語辞典でfuscescensの意味を調べてみると、「暗くなる、黒くする、褐色の、赤褐色の(fuscescent)」と出てきました。
なるほど、確かにどちらも体色がそんな感じ...かも...?
調べてみると、ナンカイオトヒメゴカイ Amphiduros fuscescensやウスズミウミウシ Hallaxa fuscescensなんかも同じ種小名でした。全然違う生き物でも、たったひとつの共通点があることで、一気に興味が湧いてきました!
生き物の数だけ「学名」があります。生き物たちだけでなく「魚名板」に注目してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

テーマ水槽

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