3日間の休館日期間中、掃除や修理などのメンテナンス作業を、ここぞとばかりに普段はなかなかできないところまで、がっつり頑張っておこなっていました。
クラゲの担当たちもフルパワーで、約 50個ある水槽のほとんどを掃除し、約 3分の 1、18か所の展示変更をおこないました。リピーターの方は、休館日前後で展示種が変わり、雰囲気が違うことに気がついたかもしれません。
我々は復旧が無事終わり、開館に間に合ってホッとしています。
展示変更をおこない、新しく展示開始した種類で、学名が変わったクラゲがいますので、少し紹介します。
ミズクラゲやギヤマンクラゲ、タコクラゲ、カラージェリーなど、よく知られた種類でも、研究が進み、再度見直されている種類が最近出てきています。
今回、アトランティックシーネットル Chrysaora quinquecirrha をアトランティックベイネットル Chrysaora chesapeakei としました。
混同されていたものが別種であることがわかり、日本の水族館でこれまでアトランティックシーネットル Chrysaora quinquecirrha として展示されてきたものは、Chrysaora chesapeakei であることがわかりました。
Chrysaora quinquecirrha の英名が Atlantic sea nettle、 Chrysaora chesapeakei の英名が Atlantic bay nettle なので、今後はアトランティックベイネットルとして紹介していきます。
よく見比べると、触手の数や口腕の長さなどが違い、現在、当館で飼育しているものはアトランティックベイネットルに当てはまりました。
展示個体はまだまだ小さく、これからもっと成長していきます。
今までなんの疑いもなくそうだと思っていたものが実は違っていたり、新しいことがどんどんわかってきて変わっていくものがあったりと、日々アンテナをはって、いろいろな情報を集めることの大切さを日々実感しています。