2023年09月12日
トリーター:石川

地球温暖化なのか?

まだ暑いですけど、夏、暑かったですね。
あたりを見れば紅葉かとおもいきや、樹木の葉が暑さでやけてしまっているようです。近くのサクラの木の葉が半分以上落葉していました。
気候が変わると生き物たちの動きに変化は? と思ってしまいます。

私は毎年9月入ると、天気の良い日には空を見上げることが多くなります。
この時期はタカの渡りが見られるので、気象条件でコースが変わるのですが、江の島上空や鎌倉の山の上空を通過することがあるんです。ピークでは1日に数百羽のタカが見られるなんて話を聞くと、見てみたくなりますよね。

今年はどうなんでしょう?
どうやらいつもと同じように、始まっているようなのです。
最終的なピークや渡りの傾向を見ないとわかりませんが、野生の鳥たちの行動はさほど変わっていない? のでしょうか。鎌倉や江の島へ来る前に三浦の山を越えてきて、その後秦野の山へ渡って南下していくのですが、そちらの方ではちらほら記録されているようなんです。

魚では以前は南の海にいた魚たちがこちらの定置網でも見られているようです。ただサイズが小さくなく、南の海のサイズに育っているようなんです。季節来遊魚は死滅回遊魚とも呼ばれ、黒潮に乗ってやってきた南方の魚の稚魚たちが、呼び名の通り本来は、冬季の水温低下に耐えられず死に絶えてしまっていたはずなのですが、定着して成魚になっているのかもしれません。

昆虫では今年の鎌倉のセミですが、今年はクマゼミが多く鳴いていたように感じました。
逆に初夏ではいつもニイニイゼミが多く集まる木があるのですが、今年は1匹も見られませんでした。

爬虫類では、初夏にアオダイショウを見ましたが、つい先日、いるいるといわれていますが、見たことのなかったマムシ、それも1m近くある大きなものが住宅街の道路縁で車にひかれているのを初めて見ました。マムシが人家近くにいるという実感がなかったので、改めて裏山へ入るときは注意しようと思いました。沖縄では大雨が降ると山からハブが流れて市街地に出るといった話を聞いたことがあるのですが、マムシを見た日も、大雨の翌々日だったと思います。これも温暖化の影響? なんでしょうかね。

そして“えのすい”のペンギンたちはというと・・・。
今年は羽がわりの時期が早かった。
一概に気温のせいではないと思うのですが、いつもだと6月終盤ごろからだらだらと9月ごろまで羽がわりのペンギンがいるのですが、8月末には終わってしまって、なんと8月中に産卵まで見られているのです。
温めているのは「ユメ」と「ホワイト」という少々心配な番(つがい)でいままでにちゃんと育てられたのは1羽だけ、そんな心配の通り、すでに2つの卵の内1つを割ってしまったのです。
もし上手に孵化させて、雛が育てば“えのすい”で一番夏に近い誕生日のペンギンになりますがどうなりますでしょうか。

さてみなさんの周りではいかがでしょうか。
みなさんも気候が変わっても頑張って生きている生き物探してみてくださいね。

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