現在、クラゲサイエンスで立派なオオカラカサクラゲを展示しています。
外洋にいるクラゲのため、目にすることは少ないです。私も初めてこのクラゲを見たのは、船の上から採集したときでした。思わず、“おばけしめじ”と思ってしまいました。傘から長く伸びる口柄が、唐傘に似ているところから名がきていますが、私にはより身近な「しめじ」に見えてしまいました。
カラカサクラゲとオオカラカサクラゲは、サイズもそうですが、触手の数で見分けられます。カラカサクラゲが 4本、オオカラカサクラゲが 6本です。ポリプはなく、卵から直接クラゲになります。見た目も生態もおもしろいクラゲです。
オオカラカサクラゲがしめじに見えたように、茶色の根口クラゲの仲間もきのこっぽく見えたりします。まだ口腕付属器が出てくる前の小さなころの姿がきのこっぽかったりします。タコクラゲやナンヨウタコクラゲ、そして、リゾストマ・ルテウムもそうかもしれません。「なめこ」みたいです。たくさんいると特に思います。
愛らしい。
ちなみに、キクラゲはクラゲではありませんよ、きのこです。
※オオカラカサクラゲは12月29日(金)をもって展示を終了しております。