フンボルトペンギンのお話です。
私の腿の上はもはや「テン」専用となっております。隙あらばぴょこんと飛び乗ってくる姿に癒されつつ、戯れています。出勤時の朝の見回りでは、ガラス越しに目が合うと寝床の壁際から近づいてきてくれます。
この日は首をかしげて私のようすをうかがっていました。
壁際の寝床でそばにいたのは「テン」に好意を寄せているであろう「ユキ」でした。いつもトリーターばかりに寄っていき、他ペンギンとコミュニケーションがとれているのかと心配になる「テン」も、寝るときは「ユキ」と寄り添っているところを見ると安心できます。
「テン」は“えのすい”のペンギンの中では小柄な体格で3,800gです。腿の上に乗せた際もあまり重たいと感じたことはありません。一方で、最近ようやくごはん以外の時間で抱っこができるようになってきたのは「ソラ」。体格はがっちりしており、抱え上げがいがあります。体重は4,860gと「テン」より約1kg重たいです。「テン」の重さに慣れているからか、「ソラ」は数字以上に重たく感じます。実際に抱えてみなくてもこの大きさの違いを意識して見ると差もわかるはずです。
ペンギンたちには見分けがつけやすいように羽の付け根に色分けしたタグが付いています。でも、その他にも顔付きや模様など見分けポイントはさまざまあります。大きさも見分けポイントのひとつです。そこに注目してみると新しい発見があるかもしれません。ペンギンを大きさで見分ける! もぜひチャレンジしてみてください。