みなさん、こんにちは。
えのすいでは 4月 7日まで「BABY!BABY!BABY!“えのすい”のあかちゃん展」を開催中です。今回は、あかちゃん展にちなんでクラゲの赤ちゃんのお話です。
ミズクラゲの場合、受精卵 → プラヌラ幼生 → ポリプ → ストロビラ → エフィラ幼生 → メタフィラ →クラゲ (メデューサ)といった具合に、みなさんが想像するようなミズクラゲの姿になるまでには、さまざまな成長段階があります。
そのためクラゲの赤ちゃんの話をするとき、どの段階を赤ちゃんというのか迷うことがあります。親クラゲ(メデューサ)から生まれたプラヌラ幼生も、ポリプから遊離したエフィラ幼生もクラゲの赤ちゃんと表現することができるからです。
多くの場合は、エフィラ幼生のことをクラゲの赤ちゃんと表現していますが、親クラゲからエフィラ幼生が生まれてくるわけではありません。本来はプラヌラ幼生を赤ちゃんとして紹介するのが正しいのかもしれませんが、プラヌラ幼生は肉眼で見るのがとても難しく、時間が経つとポリプに変化してしまいますので、みなさんに赤ちゃんとして紹介するのは今のところ至難の業です。
ミズクラゲのエフィラ幼生は、春先になると江の島の海に現れ、まるで桜のつぼみのように春の訪れを教えてくれます。ポリプから遊離したばかりの小さなエフィラが、一生懸命春の海を漂うようすを見ていると、我が子を見守る母の気持ちになります。
クラゲサイエンスでは、エフィラ幼生をぜひ観察してみてください。