2024年05月05日
トリーター:吉田

ワクワクの毎日

みなさん、はじめまして!
新人トリーターの吉田です。
新年度を迎え、入学・入社・転勤など環境が変わった方も多いのではないでしょうか?
そんな私も今年 4月にえのすいに入社したばかりで、現在は相模湾ゾーンの生き物たちとカピバラの担当をしています。

えのすいに入社する以前は、体の大きな生き物に関わることが多く、魚類やカピバラと深く関わるのは初めてです。
まだまだ不慣れなことばかりで勉強の毎日ですが、「知らなかったことを知る」楽しさにワクワクしています。
そんなワクワクを少しだけみなさんにもご紹介させていただきます。

開館前に相模湾大水槽を眺めていた日のことです。
相模湾大水槽では現在約 100種の魚を展示していますが、正面から見て右下の方をよく泳いでいる魚の中にクロホシイシモチという魚がいます。
赤っぽい体で、尾びれの付け根あたりに黒い斑紋(はんもん)がある体長 10㎝ほどの魚です。

初めて相模湾大水槽で見た日は 20匹ほどの群れで泳いでいたのですが、その日は前回見た時と違うようすが見られました。
いつも通り右下の方で数匹泳いでる中、なんとなく 2匹ずつに分かれているように見えるのです。

しばらく観察していると、2匹になっているところに他の魚が近づくと、追い払うような行動も見られました。


後から先輩トリーターに聞いたところ、クロホシイシモチは繁殖期になるとペアを形成するそうです。
さらに、繁殖期にはマウスブリーダーという、オスが口の中で卵を守る行動が見られます。

恥ずかしながら、実際にそのようすを見たのは初めてだったのでちょっぴり感動してしまいました。
本やネットで情報を得ることはできても、実際に見る機会はなかなかないのではないでしょうか?
ぜひ、えのすいに来た際には、クロホシイシモチをご覧になってみてください。

生き物たちからもらった驚きや感動、そしてワクワクを展示やトリーター日誌を通じて、これからたくさんお届けできたらいいなと思っています。
もっと生き物を好きになって、生き物が棲む自然環境にも目を向けていただけたらうれしいです。

みなさま、これからよろしくお願いします!

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