2024年09月16日
トリーター:加藤

本日は敬老の日

本日は敬老の日というわけで、元気な高齢ペンギンたちのようすをお伝えします。
フンボルトペンギンは15~20歳で高齢といわれています。えのすいでは27羽中12羽が15歳以上です。高齢ペンギンはどうしても視力低下や関節炎がつきものなので、健康診断の頻度を増やして体調管理に努めています。
ちょうど今、高齢の中でもさらに高齢のペンギンたちが換羽のタイミングになりました。

手前:後頭部に羽が少し残っている「サニー」(29歳)
右奥:最近換羽が終わった「ハク」(30歳)
左奥:ちょうどきょうで終了?「セサミ」(27歳)

一足先に8月に換羽が終わっていた最高齢「ルビー」(34歳)

換羽についてはたびたびトリーター日誌で話題になっていますね。年に1回羽が生えかわることで、防水保温性能を維持することができます。全身の羽をすべて新しく作り変えるため、体力の消耗が激しいに決まっています。たくさん食べて体重が一気に増え、体温も上がって動かずじっとするようにもなり、見ていると本当に大変そうです。ごはんの時間になっても全然動きません。普段は魚を持ったトリーターのもとに来てくれるのに、この時期は自分の縄張りから動かないので心配になったトリーターが呼びかけに行きます。
換羽が無事に終わるとペンギンたちは体重が普段の数値に戻ってスタイリッシュになります。ここで注意したいのは高齢のペンギンたちは減った体重が増えにくいということ。このため私たちは換羽後の体重が減りすぎないよう、とくに気にかけています。
野生動物として、自然のリズムに沿って、大変な換羽を乗り切る姿を目にすると、いつも畏敬の念を抱きます。この気持ちを敬老の日の感謝の意としたいと思います。高齢ペンギンのみなさん、本当にお疲れさま!

ペンギン・アザラシ

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