2024年11月13日
トリーター:渡部

初めての挑戦

みなさん こんにちは。
秋の深まりを感じる時期ですが、今年の11月はまだ暖かいですね。

さて先日、初めてミノクラゲの展示水槽の落水掃除をおこないました。水槽の掃除というと、ダイバーがアクリル面をこすったり、小さい水槽はお手製の掃除道具(長い柄にスポンジをつけたもの)を使って掃除をすることが多いですが、クラゲの展示水槽の場合は、クラゲを他の水槽へ移動させてから、水を抜いて空っぽの水槽のなかに入って掃除します。

しかし、先月やってきたミノクラゲの場合は、他の水槽へ移動させるのは至難の業です。
なんと、えのすいへやってきたときより大きく成長しているのです。そこで、クラゲチームの中でさまざまな作戦を練り、水槽からクラゲを出さずに落水掃除をしてみることになりました。
初めての試みです。

まず大きな袋に1個体ずつ丁寧に入れてパッキングをしました。

そして、そのまま水を抜きます。

クラゲが入った水槽の水を抜くのはなんだか新鮮な感じです!
袋がどのくらいたるむか分からなかったので、樽にいれてみたり、手で押さえながらようすを見ました。

水が全部抜けたら、中に入ってそのまま水槽を掃除します。
ミノクラゲたちがスペースの大部分を占めているので、なかなか狭いですね。

掃除を終えたら、水を溜めます。
ここまでかなりスムーズです!

水温や塩分、水流の調整をして、既定の水位まで溜めたら…
再びクラゲたちを、水槽へ戻します。

無事にミノクラゲたちを水槽へ戻すことができました!
今後、大きなクラゲが採集されたときにも応用できそうな方法です。

さて、ミノクラゲを採集してからちょうど1か月経ちました。
長距離の輸送から水槽への搬入、給餌、そして、落水掃除までたどり着くことができました。ここまでくれば、長期飼育への道が開けます。
これからもミノクラゲの生態や魅力を、みなさんにたっぷりとお伝えできるように頑張ります!

クラゲファンタジーホール

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