赤色は、おめでたい色でもあり、気合いの入る色でもあります。
そして、赤といってもいろいろな赤色があります。
つい先日の飼育スタッフ事務所での館長との会話で、
「あの赤いの調子どう?」
と聞かれた際、一瞬
「あの赤いの?どの赤いの?」
と迷いました。
すぐ、アマミカブトクラゲだとわかったのですが、2024年は私の中で、注目すべき “あの赤いの” シリーズのクラゲがいくつかいたので迷いました。
“あの赤いの” シリーズ
2024年 7月「“えのすい”のくらげ展」より登場している、赤茶色のキャノンボールジェリー。 近年の研究で、キャノンボールジェリーはいくつかの種がいることがわかっています。
今まで展示していたものは水色なので、私たちは赤茶色のキャノンボールジェリーを赤キャノンと呼んでいて、「あの赤いの」といったら あの赤いのになります。
2024年 11月より登場しているシアネア・ヴェルシカラー。
ユウレイクラゲの仲間で、口から口腕にかけて濃い赤色をしています。
現在 バックヤードでも数個体育ってきているので、少しでも大きくして、近いうちに円柱の水槽で複数個体展示できたらいいなと思っています。
この2種はどちらも 2024年 えのすい生まれ、えのすい初展示のクラゲたちになります。
今後、定番種になってくれたらいいなと思っています。
そして、館長も気にしていた、赤ほっぺことアマミカブトクラゲ。
2024年 12月より登場しています。
カブトクラゲそっくりですが、赤ほっぺ(4つの朱色の模様)で見分けられます。
今展示している個体を採集したときは、タイミング的にとても良く、水面からもわかるほどアマミカブトクラゲがたくさんいました。そんな風景をいつか水槽でも再現できるよう、繁殖もできたらいいなと思っています。
赤色といってもさまざまで、さらに生き物がもつ色はまたそれぞれに美しいです。
クラゲだけでも赤色はたくさんあります。色に注目しながら生き物を見るのもまた楽しいかと思います。
赤色にパワーをもらいながら、2025年も良い年にしていきましょう!