2025年05月03日
トリーター:霜鳥

クラゲの見分けに苦戦中

みなさま初めまして!
4月から、深海生物とクラゲの飼育担当になりました、霜鳥です。
毎日覚えることがたくさんあり慌ただしい日々ですが、みなさまに生き物の魅力をお伝えできるよう頑張ります!
どうぞよろしくお願いします。

初めてのトリーター日誌ということで、紹介する内容を悩んでいましたが、担当であり、私の一番好きな生き物でもあるクラゲのことを書こうと思います。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、えのすいでは、「毎日クラゲ採集」といって、江の島の海にいつどんなクラゲがみられるのかを調べるため、(ほぼ)毎日、クラゲ採集をおこなっています。
私も担当になってすぐにこの仕事を教えてもらい、この 1か月で12回、採集に行くことができました。
そして、きょうまでに私が採集できたクラゲは11種類!
正直、 1か月間でこんなにたくさんの種類が見られるとは思わず、驚きました。
ですが、 1cmにも満たない小さなクラゲが多いので、種類を見分けるのがとても難しい…。
たとえばこちら。

オオタマウミヒドラというクラゲです。
そしてよく似ているのがこちら、ワタボウシクラゲの幼クラゲ。

う~ん、ほとんど一緒に見えますよね。笑
ちなみにオオタマウミヒドラは大きくても 2~ 3mmほど。ワタボウシクラゲは 1cmほどの大きさに成長します。
大きくなれば一目瞭然なのですが、ポリプから遊離して間もない小さな姿はとてもそっくり…!

この他にも見分けがつきにくいクラゲがおり、よく分からない種類を採集したら、顕微鏡をのぞき込み、図鑑とにらめっこ、先輩トリーターに助言をもらいつつ、同定をしてきました。
新しいクラゲに出会うことで自分の知識が増えていき、毎日面白いなーと思いながら仕事をする日々です。
そんな思いも込めて手書き解説も書いておりますので、ぜひ少しだけ足を止めて、小さなクラゲをのぞき込んでいただけたらうれしいです。

「毎日クラゲ採集」はクラゲサイエンスにて日替わり展示です! ぜひご覧ください。

クラゲサイエンス

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