以前、サヨリのことを トリーター日誌 で取り上げました。
サヨリは流れ藻についた卵が孵化して育成しました(バックヤードで大きく成長中です! )が、今回また流れ藻についている卵が当館にやってきました。
Nトリーターに「流れ藻についていた卵を持って帰ってきました」と言われて、見に行きました。
前回より少し卵が小ぶりな気がします。
水通しの良い水槽に移動して、Sトリーターにも見てもらい「でもまだまだ孵化しなさそうですね」なんて話していたら翌日数匹孵化していました。
なんてこと!
急いで育成用の広い水槽に移動しました。
孵化した仔魚を観察すると、明らかに前回のサヨリのときより寸胴な形です。
顕微鏡で見た写真を比べてもこの通り。
Nトリーターとなんだろうねぇ、と稚魚図鑑をめくっているとあれれ、なんだかトビウオの稚魚に似ています。
たしかに胸びれがすでに大きいような…
トビウオかなぁ、とその日は話して終わったのですが、翌日見たらもう明らかにトビウオの姿です!
漁港採集などでトビウオの稚魚はたまに採集されるのですが、今回のように卵からたくさん生まれて育成するのは初めてです。
サヨリのときと同じものすごい成長スピードで、2日お休みして出勤して見たときには2倍くらいの大きさになっていました…!!
ほら、もう完全にトビウオですね!
アオミノウミウシと同じような小さなドラゴンのようでかっこいいです。
(何人かのトリーターに虫みたい、と言われたのは秘密です。 私も蛾みたいな虫っぽいなぁと思っ‥ 蝶々みたいでとってもきれいですね!!)
いやー流れ藻についている卵、何がうまれるかなーとわくわく感もあって楽しいですね。
この小さなトビウオが見られるのは今だけです!
トビウオはやっぱり上から見たときがきれいですので、上から見やすいように水位を下げています。 加えてSトリーターが研磨したぴかぴかのアクリル越しに観察できます!
ぜひゆっくりと観察して見てくださいね!