2025年07月13日
トリーター:今井

“ウミガメにタッチ” 8月はお休みです!

強烈な日差しに、車のボンネットなんか触れたものではないきょうこのごろですが、「ウミガメの浜辺」のプールにいるカメたちの甲羅はどうなのでしょうか?
ちょっと前には、水面から出ていた部分を触ってみると熱く感じられることもありましたが、ここ最近は炎天下の浅瀬にはいたくないようです。それでも、トリーターがごはんを持ってくれば、暑さなんか関係なしに浅瀬に集まって来て、もう押し合い圧し合いになるほど元気です!
むしろ心配なのはお客さまの方で、ウミガメたちにごはんをあげるためのプールデッキが火傷をするくらい熱くなってしまうので、ふれあいプログラム「ウミガメにタッチ」は8月中はお休みにいたします。

ウミガメたちは嚙む力が大変強いので、私たちは安全のために、太いステンレスのピンセットを使ってごはんをあげるのですが、健康管理のためにごはんに混ぜるサプリメントがこぼれないように気を取られていると、がしっとピンセットごと噛まれてしまことがたまにあります。あのつるつるした金属ピンセットがいくら引っ張っても抜けなくなるのです。少々手こずって口から放してくれた時には、もうくしゃくしゃに曲がっていて、これが指だと思うと怖さを感じてしまいます。

私は以前、100kgを超える複数のゾウガメの世話をしていたことがありました。背を向けてしゃがんでごみを拾っていたら、後ろから耳元にぶはーっと息を吹きかけられ、早くごはんちょうだい! と催促されたこともあり、いい子だね~ とほのぼのと戯れていたのですが・・。そんなカメとの思い出が吹き飛んでしまいそうです!

ウミガメの力強さは、腕力でもかないません。海中を自動車なみのスピードで突っ走るための強烈なオールのような前足は、トリーターが数人がかりで押さえて、何とか検査などがおこなえるほどなのです。

でも、ウミガメが荒っぽくて悪いのではなく、大海原で生きるために必要な力なのです。ときどきあるのですが、プールでゆったりと泳いでいるウミガメが、何かに驚いて身をヒュンとひる返し、とんでもない速さで泳いだ瞬間を見たら、それはそれで魅せられてしまうお客さまもいらっしゃることでしょう!

ウミガメにタッチ

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