タッチプールのヤドカリコーナーにて、最近ある光景がよく見られます。
大きなヤドカリが小さなヤドカリをはさみでつまんで引きずり回している!

けんかでしょうか。
殻の奪い合い?
よく見ると何組かいます。
どの組も、挟んでいる方が大きく、挟まれている方が小さいです。
これは、交尾前ガードといって、オスが気に入ったメスを捕まえて離さないようにしているんです。
他のオスに取られないように頑張っているんですね!
メスが脱皮で殻から出てくるタイミングまで、何日も引きずりまわすこともあるようです。
はりきっちゃってー。

持ち上げちゃっていますね。
よほど気に入ったメスで、持ち上げずにはいられなかったのでしょう。
先日、遠足で来られていたレディーに説明すると、「やだ。最低」って言ってました。
そうですね、人間だったらどうかと思いますよね。
ヤドカリにとっては自分の遺伝子を残すために、他のオスに奪われないために必死なんです。
ちなみにホンヤドカリ科のはさみは右側が大きく、メスにアピールしています。
メスも、たくましい大きなはさみでしっかりつかまれていてまんざらでもないかもしれませんね。
タッチプールのヤドカリコーナーでこのような光景を見かけたら、「頑張れ!」って声をかけてあげてください。
交尾前ガードと言えば、何といってもカラッパです(現在タッチプールにはいません)。
はさみを顔の前に構えているのが自然体のメガネカラッパ。
お目当てのメスを離さないように …
シャキーン!伸びた!
何度見てもほほえましい交尾前ガードですね。
後ろがオス、前がメスです。
奪われないためにガードしている姿だと考えると、なんとも、まあ、かわいすぎます。
もう一つ。
ちょうどきょう、殻から抜け出ているヤドカリがいたのでそちらもご紹介しておきます。


人前ではなかなか見られない光景ですが、ここでは何度か見たことがあります。
激レアシーンだとは思うのですが…。