2026年02月09日
トリーター:樋口

「くらべてみよう サンゴとわたし」13:ふしぎないきものウミエラ

みなさんこんにちは。
先日は久しぶりにこの辺りにも雪が積もりましたね! あちらこちらで小さな子どもたちの「雪だ!」のうれしそうな声を聞きました。
私も子どもと一緒に雪だるまを作りましたよ!

足元の悪い中、ご来場いただいたみなさまありがとうございました。まだまだ雪や氷が残っているところがありますので、引き続き足元に気を付けてお過ごしくださいませ。

さて、えのすい特別企画展「くらべてみよう サンゴとわたし」はもうご覧になられましたでしょうか?
「期間長いし、いつか見に行くかー」と思っていた方はぜひ!
あっという間に終了まであと約1か月です!

特別企画展にちなんで展示しているわけではないのですが、先月の休館日明けから新しく太平洋 暖かい海でヤナギウミエラ属の一種(以下ウミエラ)の展示をはじめたので紹介したいと思います。

ウミエラってなぁに? というかた、こちらがウミエラです。

ヤナギウミエラ属の一種ヤナギウミエラ属の一種

いや、これを見ても「なにこれ??」という感じですよね。

分類としては刺胞動物門 花虫綱 八放サンゴ亜綱 ウミエラ目に属します。聞きなれない方はなんのこっちゃかと思います。
大丈夫、サンゴの仲間なんだぁということです。

体の中軸をつらぬいている白い棒のようなものが石灰質の骨軸です。周りのうすむらさきのところはポリプに覆われたところと、ポリプがついていない柄のようなところがあります。
(すごくすごく、簡単に例えると白い軸のようなものに靴下のようなものを履いている感じです。靴下の上の部分で餌をとらえ、下の部分で砂に潜ったり‥‥伝わりましたでしょうか‥!)

ポリプがついていないつるんとした柄のところと末端は筋肉が発達しており、膨張したり収縮したりして自分で砂に潜っていくことができます。
バックヤードで飼育していた時も、「あれ? こっちにいたっけ?」とか「誰かウミエラの位置動かしました?」ということがありました。結構、アグレッシブに自分の居心地の良いところを探して動いていきます。

自分で居心地の良い砂地に潜り、プランクトンの流れてくる方向に羽根状のポリプを広げて、餌をキャッチします。

ポリプを広げているようすポリプを広げているようす

展示水槽では何か居心地が悪くて砂地から抜けてしまい、横たわっていることがあります。
(ここ気に入らないよーと自分で抜けたと思うと、かわいいですね)
そのうち、自分でまた潜るのですが横たわったままだと展示としてはどうかなぁというところなので横たわっているのを見かけたら砂地に刺してあげるようにしています。

この前、ウミエラを砂地に刺してあげていたらアクリルの向こうから「なんやこれ! なんやこれ!」というお客さまの声が聞こえました。
私も水中で聞きながら(いやホント、なんやこれと思いますよね‥!)と心の中でお返事しつつ、「なんやこれ!」から気になる生物への興味がわいてくれますように‥ ウミエラってなんだ? と調べてくれますように‥ と思いながら作業していました。

水族館には定番の人気者、誰もが知っている生き物、なかなか見られないめずらしい種類、などいろんな生き物たちがいますが、ウミエラは「なんだこれ?」から印象に残ってくれる生き物だと思っています。

海にはこんな生き物がいるんだ! とみなさまに持ち帰っていただけたらうれしいです。
ぜひ、気になったらえのすいへ!

そして、2階から出口に向かう通路に新しくこんなものも!
みなさんも自分のタイプのところにシールを貼って楽しんでみてくださいね。
ちなみにこういうシールの貼り方、いろんな国ごとに違いがでるそうです。

RSS