2026年02月15日
トリーター:渡部

「くらべてみよう サンゴとわたし」14:サンゴ礁で暮らすベラの仲間たち

みなさん、こんにちは。
「くらべてみよう サンゴとわたし」にちなんだ日誌も今回で14回目!
今回はサンゴと関わりのある魚たちのお話をしていきます!

魚類の担当になってから、もうすぐ一年が経ちますが、海へ遊びに行くと、以前よりも魚たちの動きや行動が目に入ってくるようになりました。その中で、一際目を引くユニークな魚たちがいます。それがベラの仲間です。
ベラたちにとって、サンゴの複雑な構造は隠れ家にぴったり! 暖かい地域の海へ潜りに行くとさまざまなベラの仲間に出会うことができます。せわしなく泳ぎ回るようすは見ていて飽きません。また、種類によって色や形のバリエーションが豊富で、とてもおしゃれ! 成長に伴って性転換する種や他の魚の体表をお掃除する種もいたりと、かなり個性的です。

ところが、「派手過ぎる」「種類が多すぎて覚えられない!」という理由で、ダイバーからは不人気… さらに、「隠れて見えない!」という理由で、水族館でも主役として展示されることはあまりありません。くやしい!!
そこで、えのすいでサンゴと一緒に観察できるおすすめのベラの仲間を何種類かご紹介していきますので、ぜひ探してみてください。

まずは、ヒメニセモチノウオ!
体の色がピンク色でかわいらしいです。口に沿って白い線模様があり、にっこりしているようにも見えます。サンゴ礁でよく見られる種ですが、実は相模湾でも暮らしています。最近水槽に仲間入りしたのですが、さっそくサンゴの周りを泳いで姿を見せてくれるようになりました! よかった。

こちらを見るヒメニセモチノウオこちらを見るヒメニセモチノウオ

続いては、カマスベラ!!
えのすいへやってきた時よりも一回り大きくなりました! このまま大きくなると、カマスそっくりの形に成長するようです。一足先にその姿を見てみたいと思い、先日、大きなカマスベラが見られるポイントへ潜りに行きました。ところが、「いつもいるよ!」と言われていた場所に全く現れず、少し悲しい思いをしました。砂に潜って隠れていたのかなあ…
水槽で大きく育ってくれるのを待つことにします。

水槽内を悠々と泳ぐカマスベラ水槽内を悠々と泳ぐカマスベラ

最後は、クギベラ!!!
ベラの仲間でも特に個性派です! 英名は Bird wrasse で、wrasse(ラス)はベラのことです。細長い口でサンゴの隙間にいる小さな生き物を食べるのですが、そのようすが鳥に見えることが英名の由来といわれています。泳ぎ方も羽ばたく小鳥のようです。クギベラは、成長に伴って色や形を変え、さらに雌から雄に性転換します。
本当は、みなさんにもクギベラの幼魚を見ていただきたかったのですが、今水槽にいるのは、幼魚から雌になりつつあるクギベラです! サンゴの周りをせわしなく泳いでいて目立ちます!

サンゴの周りを泳ぎまわるクギベラサンゴの周りを泳ぎまわるクギベラ

みなさん、少しベラに興味を持っていただけましたか?? まだまだ主役には遠いかもしれませんが、たくさんの魅力がある魚ですので、えのすいへ来た時には注目していただけると嬉しいです。

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