2026年09月16日
トリーター:西川

ボウズイカのかくれんぼ

みなさん、こんにちは。
最近は雨続きで秋らしい風も吹くようになりましたが、水槽の中ではきょうも小さな生き物たちが、静かに、そして愛らしく過ごしています。
きょうご紹介するのは、ついつい二度見してしまうほどかわいいボウズイカです。

ボウズイカボウズイカ


砂に潜っていることが多いので、水槽の前に立って「あれ、この水槽には何もいないな」と、そのまま通り過ぎてしまうお客さまもいるかもしれません。 ですが、砂の表面に目をこらしてみてください。 ぽこっと盛り上がった小さな砂山の上に、丸くて小さな目がじーっとこちらをうかがっていることに気づくはずです。

ボウズイカは、水温や照明が落ち着いていて過ごしやすい環境になっているほど、この「砂潜り」の姿を見られることが多いように感じています。 目だけを砂の外に出してあたりのようすをうかがう姿は、まるでかくれんぼの名人。 天敵から身を隠しながら、近くを通る小さな獲物にそっと狙いを定めているのではないかと考えられています。
そんな瞬間にそっとカメラを向けると、きょとんとした表情でこちらを見つめ返してくれることも。 撮影中、思わず「かわいいなあ」とつぶやいてしまうのは、トリーターの日常のひとコマです。

砂に潜っているようす砂に潜っているようす


小さくて丸いフォルムにつぶらな瞳。 ボウズイカのビジュアルは、一度見てしまったら忘れられない愛らしさがあります。 動きもゆっくりで、じっくり観察しやすいのも魅力のひとつ。 近くで見れば見るほど、その造形やしぐさの面白さに引き込まれてしまいます。
大きな生き物の迫力についつい目を奪われがちですが、こうした小さな生き物のちょっとしたしぐさにこそ、日々の癒やしが詰まっているなと、ボウズイカを見るたびに感じるのです。

アクリルガラスにくっつくようすアクリルガラスにくっつくようす


えのすいにお越しの際は、ぜひ足を止めて、砂の中に隠れているボウズイカを探してみてください。 目をこらして探した先で、きっとつぶらな瞳と目が合うはずです。 そのときのちょっとした発見の喜びとボウズイカの愛らしさを、みなさんにもぜひ味わっていただけたらうれしいです。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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