きょうは潜航初日、気合いを入れて準備していたら、諸事情で潜航中止。
国内ならこういうことはないのですが、海外に出て、しかもその国の排他的経済水域での調査では、いろいろと難しいことが多いです。
航海をまとめる首席研究員はすごく大変です。
航海の準備、航海中、航海後も非常にたくさんの仕事があります。また、たくさんの人たちに支援されています。
そして、この航海に参加した人たちは、よりよい学術論文を書いていく使命があります。
潜航調査航海は目的ではなく、深海研究のための手段なので、航海が終わったらそれでおしまいではありません。それからが大変です。
日本の深海研究、私たちは日本の深海生物学を世界の深海生物研究をリードしていけるような論文を発表していかなければなりません。
JAMSTECをはじめ日本の深海研究者は生物学、地学、化学、物理学...分野を問わず、日夜切磋琢磨で頑張っています。もちろん“えのすい”もたくさん学術論文を出すように頑張っています。その成果はちゃんとホームページに載っているのでみてくださいね。
気を取り直して、あす潜航できることを祈ります。
[きょうの写真]
早く潜航したくてたまらない調査機器がセットされた「しんかい6500」(正面から)
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK06-13「よこすか/しんかい6500」によるノースフィジー海盆(フィジー)、マヌス海盆(パプアニューギニア)調査潜航